金属アレルギーなOLの業務外報告

全てのストレスを受け流し、気ままにゆるく生きる意識低めなOLの雑記。

「わかりやすい」文章を書くために知らなければならないことは多くある

読んでいて面白い本ではなかった気がします。つまらなかったと言っても過言ではないような…。(´°ω°)チーン

それでもワタシがこの本を最後まで読んだのは、この本に書いていることが大切必要だと思ったからです。読んでいて【眠くなるな…】と、思いつつ【最後まで読むべきなんだろうな…】と、葛藤しながら読了しました。時間かかった―。(笑)

面白かったと断言できないのに人に勧めたくなる本は初めてかもしれません。いや、もういっそ、面白かったということにしておこうかな。読んだ方がいい事には変わりないのだし。

「わかりやすい」文章を書く全技術100

それにしても凄いタイトル…

あらすじや目次を引っ張るまでもなく、本のタイトルが全てを物語っていると言っても過言ではありません。

Kindleオーナーライブラリーの対象本なので、Amazonプライム会員の人(且つ、電子端末をお持ちの方)は無料で読めますので是非お試しあれ。普通に購入したとしても99円ですので買う価値ありです。

そもそもこの本自体が「わかりやすい」理由

「わかりやすい文章の書き方」を解説しているこの本自体が、そもそもとても「わかりやすい」のです。理由は2つ。

タイトルに【全技術100】とあるように、項目が100もあるので一つ一つがとても細かく書かれています。細分化の鬼ですね。根気よく最後まで読みさえすれば誰にでも理解できそうです(実践できるかどうかは別問題)。

2つめの理由は全てに例文が記載されていることです。しかも<悪い例>を記載して、解説を挟み<良い例>が記載されています。説明が具体的なのでわかりやすいのですね。しかも例文は1組とは限らないので、パターンを複数見ることにより理解が深まります(実践できるかどうかは別問題)。

私自身がわかりやすい文章を書くために気をつけること

常日頃、長いだけの駄文ばかり書き散らかしているので修正箇所は多分にあるのですが、本書を読みながらその中でも特に気になったことがありました。

1.文章を短くするために、重複言葉を避ける

「わかりやすい文章を書く」ために、よく言われるのが文章を短くするというものです。

これはわざわざ本なんて読まなくても、人様のブログとかを読んでいると皆様口を揃えて仰って(書いて)います。では具体的に、どのように文章を短くするのか。

  1. 無駄を省く
  2. 短い言い回しを使う
  3. 同じ意味の表現は1つにまとめる
  4. 接続助詞を使いすぎない

など。やり方は様々ですが、ワタシが1番気になったもの。それは…

重複言葉を避けるというものです。言われたところで具体的には思い浮かびませんが、例文見て『やりがちー!』と思いました…。

<悪い例>

①まず最初に、次のことに言及しなくてはならない。

②各支社ごとに、会計処理が適切になされているか、もう一度確認されたい。

むむ…。気を付けて読めば当たり前にわかりそうな反面、書くことに熱中しているとうっかり見過ごしてしまいそうです。

<良い例>

①まず、次のことに言及しなくてはならない。

②各支社で、会計処理が適切になされているか、もう一度確認されたい。

 たったこれだけで文章が短くなりました。

特に①、【まず最初に】って、文章を書く時に特にやりがち。え?ワタシだけ??

せっかくなので、はてなブログの編集画面で検索かけてみました。そしたらヒットしましたよ~。【まず始めに】って使っていました…。(´°ω°)チーン

今後は気をつけます…。( ;∀;)

2.主語と述語を近付ける

これは文章に限ったことではなく、日頃の自分の【話し言葉】にも感じていたおかしな部分でした。

楽しいときや怒ったとき、何かに興奮したときなど、いつもより感情的に喋り始めると、相手に意味が伝わりにくい話し方をしてしまうのです。

一文話し終わったあとに、遡って単語を付け加えるという変な会話を繰り広げることが度々あります。自分の発言がおかしい自覚があるので慌てて補足を加えるわけですが、何がどうしておかしくなってしまうのか、イマイチ理解できていませんでした。

それがこの本を読んで、目からウロコがポロリです。ワタシは感情的になると、恐らく主語と述語の位置関係がおかしくなったり、主語を忘れたり、述語を飛ばしたりしているのです。結果、意味が伝わりにくくなったり文脈がおかしくなったりしているのだと思います。

このブログはワタシの思考をそのまま吐き出していますので、『おかしな話し言葉』とイコール(=)なワケです。今後は言葉も文章も、少しずつ修正していこうと思います。

【「わかりやすい」文章を書く全技術100】を読んだまとめ

細分化された100の技術をいきなり取り込もうとしても不可能です。

『まず、』2つを意識して文章を書くよう心掛けていきます。

大切なのは読み返すこと、繰り返すこと。

ついついパパッと書いてポチッと投稿してしまいがちなんですけどね…。それじゃダメなんだよなぁ…。面倒くさいですね(本音)。

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!

 

 

*関連(しない時もある)記事*

インデックス投資の始め方~終わらせ方まで【お金は寝かせて増やしなさい】著者:水瀬ケンイチ

つみたてNISA確定拠出年金を始める人には最高な本ですよ。

本当は、年始の一発目に読む本はこれにする予定だった。思わぬ番狂わせがあり、2番手へ。

年末年始の連休中にAmazonプライムで注文。送料無料で翌日にはポストに届いて、なんて便利な世の中なんだと改めて実感した。

ワタシ、基本的に本は定価で買わないんですが…。この本は、買ってしまったよね。(*ノω・*)テヘ

【お金は寝かせて増やしなさい】著者:水瀬ケンイチ

お金は寝かせて増やしなさい 著者:水瀬ケンイチ

インデックス投資で有名な、水瀬ケンイチさんの本。

ワタシは最近彼のブログを読み始めたのですが、【梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)】は2005年から書き続けられており、過去ログも膨大で一体どこから漁っていいのやら…。情報量が多すぎて自分で整理するには時間が足りず、サクッと本を買ってしまいました。

2017年12月に出たばかりの本だから情報も新しいし、ワタシの選択は間違っていないはず。

金融のど素人でもプロと互角以上に戦える
インデックス投資の入り口から出口戦略まで一挙解説!
~お金が勝手に増えていく仕組みのつくりかた全公開~


インデックス投資歴15年の実践者が徹底した個人投資家目線で解説!


本書は投資のプロでもないフツーのサラリーマンが
徹底した個人投資家の目線で
血と汗と涙に滲んだ15年の投資経験をもとに
プロに負けない、いや、プロと互角以上に戦える
インデックス投資の始め方から終わらせ方(! )まで
世界一わかりやすく解説しました。

 インデックス投資を始めようか悩んでいる人は読んでみるべき

この本は、長くインデックス投資を続けてきた水瀬ケンイチさんが、インデックス投資の魅力を熱く細かく語っています。

なぜインデックス投資をおすすめするのか、インデックス投資は何が魅力なのか。

水瀬さんが15年という時間(と身銭)を費やして経験したことや集めたデータが、ぎゅっと凝縮されているのです。

賢者が歴史に学ぶためにはとてもよい本だと思います。

ワタシが個人的に面白かったのは、後半の2章です。

第5章 涙と苦労のインデックス投資家15年実践記

水瀬さんが投資の記録をとりはじめた15年前から、その年ごとの投資の記録、そして相場に大きな影響を与えたであろうニュースがピックアップされています。

2004年といえば…ワタシ、18歳です。若い!思い出すのが恥ずかしいくらいに若い!

当たり前(?)ですがその頃、ニュース…特に経済に影響のありそうなニュースになんて興味なし。なんならつい最近まで興味なし。

そんなわけで、15年間でおこった出来事を、日経新聞の切り抜きと共に10分で振り返ることのできる興味深い章でした。

小泉郵政相場、ライブドア・ショック、サブプライム問題からの大暴落、そしてそこからのV字回復など。現在に至るまで様々な出来事を思い出すことが可能です。15年の間に色んな事があったんだなぁ…(●´ω`●)

水瀬さんの投資元本とリスク資産の金額がグラフになっててガタガタと暴落と回復を繰り返しつつもどんどん右肩上がりになっているのはなんだか夢がありますww

第6章 貴重情報!インデックス投資の終わらせ方

本を読み進めていくうちに、段々と気になり始めることがあります。

水瀬さんが実践しているインデックス投資(インデックスファンドを積立投資)について学んでいると浮かび上がってくる疑問です。

インデックス投資の基本は2つ。

  1. どんな時も(相場に関係なく)コツコツ定額を積立買付すること
  2. どんな時も(相場に関係なく)売らないこと ※リバランスはする

とにかく続けることに注視されているのですが、人の一生は永遠ではありません。子供がいる人はまだいいですが、ワタシのように子供を持つ予定がないなら尚更気になることがある。

 

インデックス投資、どうやって終わるの?

 

死ぬまで積み立て続ける??いやいや、理屈から言って無理だし、そもそも死ぬまで積み立て続けるために始めたわけじゃないよね。(^^;;

資産は墓場まで持っていくことはできないし、そんな事をしても価値がない。

形成した資産は使わねばなりません。それは人生の途中でかも知れないし、老後という後半かも知れないけれど、生きているうちに使わないとね。

本章では【出口戦略】という言葉の罠や、資産の理想的な取り崩し方など、日常ではちょっと知れないようなことが書いてある。

 

因みにワタシは、この本を読んでいる時に初めて【インデックス投資の終わり】に意識が行った。気になった瞬間に、最後にちゃんと書いてあったから感動しました(目次を飛ばして本文読み始めるので気付いてなかった)。

【お金は寝かせて増やしなさい】を読んだまとめ

紙本で買ってよかった。インデックス投資のバイブルとして本棚に陳列します。

ワタシのような初心者のおバカさんでも読みやすいのがよいです。

リスクとアセットアロケーションについては未だによく理解できていませんが。(´°ω°)チーン いつも同じ場所で躓くww

まぁいいや。高額投資するわけじゃないので気長に学びます。

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

今日もこれから出勤だ~!

 

 

*関連(しない時もある)記事*

2017年に出会って面白かった小説10選&小説以外5選

今年も書く。

本の発売日とは無関係に、とにかくワタシが2017年に読んだ本から抜粋します。

オールジャンル。極めて個人的な価値観でつけた総合評価。

評価のポイントは、読みながら前のめりになっちゃうくらい先を追いかけてしまう面白さがあるかどうか。それから読了後時間が経っても余韻が残るくらいインパクトのあるもの。この2点です。

未読のものがあれば読んでみてください。面白いから!

2017年に出会った面白い小説10選

まずは小説から。

 第10位 【女友達】著者:新津きよみ

女同士の友情をテーマにしたホラー小説。もうテーマ聞いただけでこわい。。。

妬み嫉みをたっぷりと味わえます。

仕事も恋愛も、他人と比べたらキリがない。マウントしても意味が無い。

素直さっていうのはとても大切で、時にはプライドや意地よりも優先しなくちゃいけないものがある。というのをヒシヒシと感じさせてくれる物語。

だって、死にたくないじゃんね?ww

いや、現実には死ぬようなことは滅多にないとしても、つまらない意地を優先させて後悔したりしたくない。

あと、女はマジで怖いから。気を付けてね?

第9位 【GOTH-ゴス-】著者:乙一

2冊セットの短編連作。短編は趣味じゃないのに面白かった。

まぁ連作なので…2冊合わせると普通の文庫本1冊分(より若干薄め?)くらいになる。 

大衆には馴染みにくいちょっと変わった高校生が主人公。好奇心を抑えられず、身の回りで起こる事件に首を突っ込む男の子が変だけどちょっと可愛い。

人間の残酷な一面を覗きたくなる悪趣味、ワタシもある。人を殺すことには興味が無いけど、人を殺した人には興味ある。みたいな感じ。

一つ一つの物語に深みがあるというか…短編なのに読後不思議と満足感がある。世界観が繊細なのは乙一さんの特徴なのかな。

第8位 【十角館の殺人】著者:綾辻行人

ミステリー小説のおすすめを見ると誰もが挙げている定番中の定番。ワタシの中では【金田一少年の事件簿】的な位置づけ。

王道中の王道。誰もが納得する面白さ。

個人的に好きなポイントは、館の図面が載ってるとこ。テンション上がる。

特殊な造りのいわく付きの館。クローズド・サークル。完璧なアリバイ工作。

犯人を予測しながら読んだけど当然ながらハズレましたww

ジワジワと追い詰められる感じがたまらない!

第7位 【酔歩する男(玩具修理者)】著者:小林泰三

本のタイトルは【玩具修理者】ですが、面白かったのは後ろに収録されてる【酔歩する男】の方。

因みに物語は【玩具修理者】の方が短いです。なんで【酔歩する男】をメインにしなかったのか。

タイムリープ系。但し、飛ぶのは意識だけ。安定しない時間軸を永遠に彷徨い続ける感じがゾッとする。

小林泰三さんの物語、時間軸が不安定で歪んだ世界に悪酔いして吐きそうになる感じがとても好き。読んでると脳内になんか出るww 不快が快感に変わる瞬間ていうのはやみつきになる。

第6位 【愚行録】著者:貫井徳郎

ワタシにしては珍しく、映画から入った作品。

多分本だけ読んでたらランクインしなかった。あくまでも映画と小説をワンセットとしての評価です。

つまり、映画が良かったのです。いきなり小説読んでたら、ワタシの頭だとちょっと理解しにくかった気がする。

あと、タイトルが良い。本当に、人の愚行が詰まってる。愚かな人の、愚かな行動。

でも、世の中ってこんなもん。別に珍しいことじゃない。キッカケなんて些細な事で、どこにでもありふれたような話が、いつの間にかとんでもないところまで発展して取り返しがつかなくなったりとか。ホント、よくあることなんだよね。。。この作品は、それがいいの。

第5位 【青の炎】著者:貴志祐介

学生時代に映画やってたのは知ってるけど、観たことはない。

まさか、原作がこんなに面白いとは…。

面白いというか、物凄く切なくなった。読後感は、正直悪い。どうにもやりきれない気持ちになる。

家族を守るために足掻く、男子高生の物語。

子供と呼ぶには頭が良すぎて、大人と呼ぶには経験が足りなすぎる。世の非常さが痛切に刺さって血が出たかと思ったわ。忘れられない一冊。

第4位 【殺戮にいたる病】著者:我孫子武丸

歪んだ愛を無理矢理昇華してゆく男の物語。

倒叙ミステリーが好きな人にはおすすめの一冊。殺人の瞬間が克明に描かれているのでそういうのが好きな方にもおすすめ。

やや描写が美しいのがまたいい。昔を思い出して少し息が苦しくなった。

あと結末ね。予想の斜め上を行ったわ。ビックリして2回読んだww

第3位 【クリムゾンの迷宮】

この物語は一発勝負。とにかく先がわからないから面白い。ドキドキハラハラ手に汗握る。命懸けのゼロサムゲーム。

RPG好きな人は絶対好き。ダンジョンをクリアしていく感覚だけど、小説だからゲームよりも複雑で、結末は操れない。

うっかり夜とかに読み始めてしまうと徹夜になっちゃうの注意!時間がある時に読み始める事をおすすめします。

ワタシは早く忘れたい。内容忘れて真っさらな状態でもう一回読み直したい!

ジワジワと追い詰められる感覚を堪能したい方は是非。

第2位 【紙の月】著者:角田光代

お金に引きずられて、お金に呑まれて、お金に人生を狂わされる。

銀行で働く主婦が、いつのまにか1億ものお金を横領し、若い男の子と溺れるように散財するお話。

大それたことをしているようだけど、キッカケは些細な事で、日常で誰にでも起こり得るような、そんな始まり。

女とお金の関係がリアルに描かれていて、鳥肌立った。

読み終わってからも余韻が抜けず、結局映画も観てしまった。。。アマゾンプライムビデオにあるので時間に余裕のある人は是非。原作読んでからね。

 第1位【天使の囀り】著者:貴志祐介

今年の1位はやっぱこれ。

面白い。面白すぎるよ。

この世の気持ち悪さがたっぷり詰まっている。

アマゾンのお口で拾ってくるものなんてロクなもんじゃない。いや、別にアマゾンをバカにしているワケではなくて、土地のものを外に出してはいけないんだなぁ…と、そういう意味です。

ホスピスに勤める精神科医の女性が主人公。仕事でアマゾンに行った恋人が、戻ってから別人のようになっていて。結局自殺してしまうんだけど、その謎を調査していくうちに色んな事が判明していくってゆー…、思い出しただけでもちょっとゾッとするようなお話。こういう気持ち悪い系、めっちゃタイプ。

でもウアカリという猿がちょっとトラウマになったかもww

2017年に出会った面白い小説以外の本5選

 続いて小説以外の本。

第5位 【壇蜜日記】著者:壇蜜

Kindle版が安売りしていた時に買ったんだけど。これが想像の斜め上を行く面白さ。

誤解のないように書いておくと、マジでただの日記です。壇蜜さんの。

【同世代の女性の日記】だから余計に面白く読めるのかも知れないけど。

日付・天気・その日のこと、がひたすら綴られている。だけなのに。

なんなの??この面白さ。壇蜜さん、文章力があるって言葉だとチープすぎて表現しきれないけど(ワタシの文章力が無さすぎる)。

情緒ある文章で情景が綺麗に浮かんでとりあえず文豪なの?って思いました。

Kindleに入れといて、疲れた時に少しずつ読み進めると良いよ。合間合間に。ワタシもまだ全部読んでない。でも読み終わったら2巻買うと思う。

てゆーか何気に4巻まで出てるって需要あるってことだよね。だって面白いもん。びびるわ。

どうせ生きていることで誰かに恨まれ、消費し、される人生、小金くらい稼いでもバチはあたるまい。

 

喜んでもらうことと現金をもらう以外に仕事に意味を見出せないのもまた事実。

 

深酒して語る時、隣にいるのは私でも飲み屋のタヌキでも、ダルメシアンでも構わないような気がしてならない。

 

釣った魚に餌をやりすぎて殺すような恋愛をよくする所も似ている。

第4位 【金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ: 永江一石のITマーケティング日記2013-2015 ビジネス編】著者:永江一石

ネットで有名なあの人。因みにワタシは知らなかったんですが。

ツイッターで時々名前をお見かけしていた。なんか…アフィリエイターさんと喧嘩(?)してるのがRTされてきてて、そんなイメージww

過去のブログを抜粋してまとめている本なのだけど、『へぇ~』っていう話がたっぷりで面白い。マーケティングに長けている人って、こういうものの見方をするのですね。凡人のワタシは目からウロコがポロポロ溢れます。とっても勉強になる。

時々、『意見偏ってるなぁ』なんて思う時もあるけど、個人的には『偏った意見』て結構好きなので。あと、言い切る感じが爽快。

とりあえず、ブログの読者になってみました。

第3位 【「chikirinの日記」の育て方】著者:ちきりん

こちらも、ネットで有名なあの人。

ちきりんさんのブログの運営に関するお話。

これがまた…、思考量が多くて凄いんだ。【chikirinの日記】というブログを運営していく上で、どのようなことを思い、何を目指し、どのような手段を取るのか。

書くのが好きでブログをやっている人は、面白く読めるし参考になる部分もあると思う。とってもおすすめ。

第2位 【スターバックス成功物】著者:ハワード・シュルツ

ワタシ的には、【7つの習慣】に次ぐ面白さであった。

ハワード・シュルツというその人が、どんな風にスターバックスと出会い、どれくらいスターバックスに尽くし、これほどまでに大きな企業に育っていったのか。

文字数多くて分厚くてとっつきにくく、お陰様で長く積ん読してたけど、読み始めるとエッセイみたいな作風で非常に読みやすい。難しいことは書いていないので、ワタシにも理解できました。

あと、凄くドラマチックで感動するシーンもある。意外。

【企業】というものについて、なんか色々考えちゃう。あと、お願いだからうちの社長、この本読んで。

 第1位 【ネットがつながらなかったので仕方なく本を100冊読んで考えた】著者:堀江貴文

好奇心をそそられた事と、新たな本との出会いの参考になったという点を考慮して、1位にしてみた。ワタシがホリエモンを好きだからこその、この本が1位ですね。

内容はタイトルの通り。堀江さんの書評がひたすら書かれている本。漫画から小説からノンフィクションまでオールジャンル紹介されている。

本の選び方とか、本を読む目的とか、読書に関する色んなことを改めて考え直した。

あと途中で、入所中に水野敬也さんが面会に来たエピソードなども盛り込まれており、ワタシにとっては色んな意味でトキメク一冊であったのは間違いない(二人とも好き)。

とりあえず、本書内で紹介されていた【理系の子】は買ってみた。サイエンスノンフィクション。あとで読みます。

2017年の面白かった本15冊をピックアップしてみて

去年のエントリーを振り返ると、5冊だけピックアップしていて。

来年はもっと本読んで10冊ピックアップが目標!とか書いていたのに。結果15冊になってしまい思いの外満足しています。

ただ、去年より読書量は増えたけど、それでも精々読んでいるのは年間5~60冊くらい、かな?来年は読んだ本の数をちゃんと数えたい。ついでに100冊くらい読みたいです。

漫画だったら余裕で数百冊読んでるんだけどなぁ。軽く500冊は読んでる気がする…。(´°ω°)チーン

1000冊は…いってない…と、思う…。多分…。

*2018年の目標*

  1. 読んだ本の数を数える
  2. 年間100冊読む(漫画意外)
以上!

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!

 

 

*関連(しない時もある)記事*

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ミステリー/ホラー/ハードボイルドをこよなく愛する私がおすすめする面白い小説16選!【随時更新】

突然ですが、ここにワタシの好きな小説達をご紹介します。面白いから取り敢えず読んでみて欲しい。

好きなジャンルはミステリー/ホラー/ハードボイルドの3点です。なのでご紹介する小説は、このテイストが入っているものが殆どです(他のジャンルもあります)。似たような趣味の方の参考になれば幸いです。

思いつくままに書いていきますのでランキングではなく順不同です(とはいっても最初は好きな順に思い浮かんでくるのが現実)。

シリーズ物は第一作目をピックアップします。

 

 

1.【天使の囀り】著者:貴志祐介

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。
恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。
さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。
アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?
前人未到の恐怖が、あなたを襲う。

これはヤバイ。めっちゃ面白い。読んだことない人はお願いだから一度読んで欲しい一冊。

グロ要素あり。ワタシは読み終わった後3日間くらい余韻に浸っていました。それくらいインパクトある。

過去最高に面白かったです。貴志祐介さんマジすげぇ…。【ホラーミステリー

 

2.【紙の月】著者:角田光代

ただ好きで、ただ会いたいだけだった―――わかば銀行の支店から一億円が横領された。容疑者は、梅澤梨花四十一歳。二十五歳で結婚し専業主婦になったが、子どもには恵まれず、銀行でパート勤めを始めた。真面目な働きぶりで契約社員になった梨花。そんなある日、顧客の孫である大学生の光太に出会うのだった・・・・・・。あまりにもスリリングで、狂おしいまでに切実な、傑作長篇小説。各紙誌でも大絶賛された、第二十五回柴田錬三郎賞受賞作、待望の文庫化。 

これもトップを争うレベルで面白かった。女性の方が楽しめる作風かもしれないけど。

決して恋愛小説ではないです。ごく普通の女性が、少しずつ道を踏み外していく。闇はいつも、すぐ隣にある。壮絶な横領事件。【倒叙ミステリー】感覚で読めます。

描写が細かく、繊細で、リアリティありすぎました。

前のめりで読みましたよww

 

3.【奪取】著者:真保裕一

偽札をつくりあげた者が勝利者となる!傑作長編
1260万円。友人の雅人がヤクザの街金にはめられて作った借金を返すため、大胆な偽札作りを2人で実行しようとする道郎・22歳。パソコンや機械に詳しい彼ならではのアイデアで、大金入手まであと一歩と迫ったが…。日本推理作家協会賞と山本周五郎賞をW受賞した、涙と笑いの傑作長編サスペンス!

10年以上その昔、学生時代に母に借りて読んだ本なのだけど未だにインパクトに残っている恐ろしい小説。細かいところは忘れかけているものの、『面白い!』という記憶は鮮烈に残っています。

チャチな偽札じゃなく、目指すは【本物】に成り代われる偽札。

作中にはお札の造りに関する描写がかなり細かく出てきます。『えっ?こんなの公表しちゃっていいの…??』なんて、10代のワタシはドキドキしながら読みました。

毎日何気なく使っているお札ですが、あんなところにあんなに細かい文字が刻まれているなんて全然知らなかった…。とか。色々興味深いお札の豆知識が手に入ります。

今はホログラムが入ったりとか、また少し変わっていますけど。

絶対に一度は読んで欲しい一冊。奪取はダッシュとも掛けていて、とても疾走感のある読み心地です。

偽札×復讐』一生忘れられない物語。【サスペンス

 

4.【殺戮にいたる病】著者:我孫子武丸

永遠の愛をつかみたいと男は願った――東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。 (講談社文庫) 

グロさで有名。殺人の過程が克明に記録されています。苦手な人もいるかも…。

グロいんだけど、描写がどこか美しくて、ワタシは好きです。

歪んだ愛の原点はどこなのか。驚愕の結末。【サイコホラー】【叙述トリック

 

5.【十角館の殺人】著者:綾辻行人

 十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫)

 『ミステリー小説』と言えばこれ。王道も王道、ど真ん中。

綾辻行人さんの『館シリーズ』第一作目。シリーズとは言えこれ一冊でも完結してるので気負わずに読んでみるのが◎

いや…、ミステリー小説好きな人でこれ読んだことない人っているのかな?もしいらっしゃれば、是非。【ミステリー】【クローズド・サークル

 

 6.【アリス殺し】著者:小林泰三

“不思議の国”の住人たちが、殺されていく。どれだけ注意深く読んでも、この真相は見抜けない。10万部突破『大きな森の小さな密室』の鬼才が放つ現実と悪夢を往還する“アリス”の奇怪な冒険譚。

忘れもしないジュンク堂書店でジャケ買いした小説。アリスと目が合ってしまった…。

帯には2013年度『このミステリーがすごい!』第4位の文字が。

ワタシにとってはこれが初の小林泰三さん小説であり、ハマるキッカケになった一冊。

夢と現実の境界があやふやになっていく不思議な世界観が凄く好き。元々『不思議の国のアリス』も好きなんだけど。

おかしいのは周りのみんなか?それとも自分か??【ミステリー】【ファンタジー

 2017.12.23現在、【クララ殺し】も入手したので積ん読中です。読むの楽しみ。

 

7.【百舌の叫ぶ夜】著者:逢坂剛

 能登半島の突端にある孤狼畔で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。東京新宿では過激派集団による爆弾事件が発生、倉木尚武警部の妻が巻きぞえとなり死亡。そして豊明興業のテロリストと思われる新谷を尾行していた明星美希部長刑事。錯綜した人間関係の中で巻き起こる男たちの宿命の対決。その背後に隠された恐るべき陰謀。迫真のサスペンス長編小説。

『百舌シリーズ』の第一作目。とても面白いのでとりあえずこの一冊目を読んでみて欲しい。事件は一冊ごとに解決するのでシリーズ続編を買うかどうかは読んでから決めればいい。多分買うでしょうw

人間の際どい部分を見れるし絶妙な駆け引きにドキドキする。頭のキレる人達が多く登場するんだけどどこか人間臭くてそれがいい。【サスペンス】【ハードボイルド

 

8.【ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子】著者:内藤了

 奇妙で凄惨な自死事件が続いた。被害者たちは、かつて自分が行った殺人と同じ手口で命を絶っていく。誰かが彼らを遠隔操作して、自殺に見せかけて殺しているのか?新人刑事の藤堂比奈子らは事件を追うが、捜査の途中でなぜか自死事件の画像がネットに流出してしまう。やがて浮かび上がる未解決の幼女惨殺事件。いったい犯人の目的とは?第21回日本ホラー小説大賞読者賞に輝く新しいタイプのホラーミステリ!

 『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ』の第一作目。こちらも1冊ごとに事件が完結するので、とりあえずはこの一冊目を読んでみて欲しい。

『猟奇犯罪』を解決するのがメインストーリーなのでそういうのがお好きな方は是非。

猟奇犯罪に見合ったちょっと変わった登場人物達から目が離せません。

ワタシはこの本を読んで初めて『死体にわく蛆虫(うじむし)』に種類があることを知りました…。虫が苦手な人は読めないと思いマス。【ミステリー】【ホラー

 

9.【アルバイト探偵(アイ)】著者:大沢在昌

不良私立探偵の親父を助け高校生隆(リュウ)が大活躍。

冴木涼介は六本木の私立探偵。ずぼらで女好きの不良親父だがヒゲの似合う顔つきで見てくれは悪くない。1人息子の隆はツッパリにもオタクにもならず適度な不良する高校生だが事件があれば親父が最も信頼するパートナー、アルバイト探偵(アイ)としてバイクを飛ばす。美人家庭教師麻里さんが持ち込んだ依頼とは? 

 『アルバイト探偵(アイ)シリーズ』第一作目。

マンガ感覚でサクサク読める。なんだろう…、名探偵コナンを読むみたいな感じ?内容はもっと大人向けだけど。

主人公が若いからなのか?大沢在昌さんの本の中ではちょっと異色な感じがする。

事件は毎回解決するのにどんどん続きが読みたくなるのは、キャラクラーが魅力的だからかな。【ハードボイルド】【ミステリー

 

10.【十二国記~月の影 影の海~】著者:小野不由美

「あなたは私の主(あるじ)、お迎えにまいりました」
学校にケイキと名のる男が突然、現われて、陽子を連れ去った。海に映る月の光をくぐりぬけ、辿(たど)りついたところは、地図にない国。
そして、ここで陽子を待ちうけていたのは、のどかな風景とは裏腹に、闇から躍りでる異形(いぎょう)の獣たちとの戦いだった。
「なぜ、あたしをここへ連れてきたの?」
陽子を異界へ喚(よ)んだのは誰なのか?帰るあてもない陽子の孤独な旅が、いま始まる!

かの有名な異世界ファンタジー。『十二国記シリーズ』の第一作目。

これはねぇ…、めっちゃ面白い!クッソ面白い!読んだらハマる!

何この壮大な世界観。ファンタジーってやっぱり凄い。世界を創るとか普通じゃない。

因みに活字を読むのが苦手な人はアニメを観ればいい。アニメの完成度もかなり高いのでオススメです。

ワタシは原作を読んで更にアニメも観ています。

現在この作品を凌駕するくらい壮大な長編ファンタジーにハマりたい願望があるので、何かオススメがある人は教えて下さい。【ファンタジー

 

11.【魔女の笑窪】著者:大沢在昌

男の真の姿を見抜くという特異な能力を用いて東京裏社会でコンサルタントをする一匹狼の女、水原。
その能力は、通称「地獄島」での過酷で忌まわしいな経験から得たものであり、彼女は、掟破りの島抜けをして東京へ流れてきたのだ。
その水原に、島の秘密を守るため殺しのプロ「地獄島の番人」が迫り来る──。
慈悲無き街、東京を舞台に、身の毛もよだつ逃亡劇が始まった。

ワタシが、初めて読んだ大沢在昌作品。

学校帰りにフラッと立ち寄った本屋さんで、新刊の平積みしてたのを見つけてジャケ買いしました。それを機に、大沢在昌さんの小説にどっぷりハマったのです。

数年後に気付いたのだけど、子供の頃見上げていた母親の本棚に沢山あったんですよね、大沢在昌さんの本。新宿鮫とか。子供の頃から名前だけは無意識に見てたみたい。

知らないうちに母娘2代で愛読していたようです。恥ずかし。でもそんなにも長い間、小説を書き続けているって凄いですよね。

裏社会を1人で生き抜く美しい女性が銃ぶっ放してる姿に思わずため息が漏れちゃいます。大沢在昌さんが描く女性像結構好き。【ハードボイルド

 

12.【ドリームバスター】著者:宮部みゆき

悪夢のなかで追いかけられたり、逃げようとするのに体が動かない…。そんな時、悪夢からすくいだすのがD.B(ドリームバスター)。16歳のシェンと師匠のマエストロが、あなたを救うために闘う愛と冒険の物語。

こちらも読んでいたのは学生時代、病院実習の合間に現実逃避で読み耽っていた想い出。

ワタシが初めて読んだ宮部みゆきさんの本はこれです。ドリームバスターが悪い夢から助けてくれるんですよ。あぁ、現実逃避にピッタリ。宮部みゆきさんのファンタジー、めちゃ面白い(ちょっぴり大人向け?)。

実はこのシリーズ、途中で挫折しちゃって全部読めてません。言い訳をするならば、読み始めたタイミングが悪かった…。病院実習中なんて、ハードの極み。そのまま資格試験とか就職活動とか、内定くれた医療機関で研修始めて学校も卒業しちゃってあっという間に社会人…。(´°ω°)チーン

この頃、ドリームバスターと言うより読書そのものに挫折して、その後数年間本とは縁遠い生活を続けていました。

改めて買い直し、じっくり読み直したい作品。漫画もあるようなので活字が苦手な方はそっちがオススメです。【ファンタジー

13.【つきのふね】著者:森絵都

自分だけがひとりだと思うなよ!
死ぬことと生きることについて考えてた。どっちがいいか、どっちがらくか、どっちが正解か。今までずっとそういうこと、考えてきた気がする。

あたしはちゃんとした高校生になれるのかな。
ちゃんとした大人になれるのかな。
ちゃんと生きていけるのかな。

 

あの日、あんなことをしなければ...。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。進路や万引きグループとの確執に悩む孤独な日々で、唯一の心の拠り所だった智さんも、静かに精神を病んでいき―。近所を騒がせる放火事件と級友の売春疑惑。先の見えない青春の闇の中を、一筋の光を求めて疾走する少女を描く、奇跡のような傑作長編。

児童文学で有名な森絵都さんの小説。中学生の頃に読んだけど未だに残るものがある作品。今読んだら…泣いちゃう気がする。

単行本て、中学生のお小遣いで買うには高いんだけど、この本は買って良かったです。ずっと枕元に置いてた記憶あり(今でも実家にある)。

心の洗濯をしたい人、おすすめです。【児童文学】【純文学

 

14.【博士の愛した数式】著者:小川洋子

[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい"家政婦。博士は“初対面"の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

映画化もしている有名作(映画は観てない)。

なんだろう。ワタシは基本的に純文学って読まないのです。自分の好みからは外れていて興味を惹かれないからいつの間にか遠ざかっているという感じなのですが…。

実家にいた頃に買ったこの本も見事に10年近く積ん読していたわけで。存在すら忘れていたわけなんですが、タイミングが急に合って読んだんですよね。

有り体に言うと、8年間共に暮らし続けた小さな相棒が亡くなってしまい失意のどん底に落ちた時に読みました。

ただ静かに、黙々と読み続けました。

そこには美しい情景が広がっていて、辛い現実を少しだけ忘れ、ささくれだった心が少しだけ穏やかになりました。

きっとこの時のために、昔のワタシはこの本を買っておいたんだな、と思った次第です。心に穏やかさを取り戻したい人、おすすめです。【純文学

 

15.【夢をかなえるゾウ】著者:水野敬也

ダメダメな僕のもとに突然現れた、ゾウの姿をしてなぜか関西弁で話す、とてつもなくうさん臭い神様“ガネーシャ”。聞けば、ナポレオン、孔子、ニュートン、最近ではビル・ゲイツまで、歴史上のキーパーソンは自分が導いたという…。しかし、その教えは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかり。こんなんで僕は成功できるの!?TVドラマ化、アニメ化、舞台化された、ベスト&ロングセラー。過去の偉人の具体例から導き出される、誰にでもできる超実践的な成功習慣を小説に織り込んだ、笑って、泣けて、タメになる、まったく新しいエンターテインメント小説。

『小説形式の自己啓発本』として有名な水野敬也さんの【夢をかなえるゾウ】シリーズ第一作目。

正直この本をこのランキングに入れるのは反則技のような気がして気が引けましたが…。やっぱりどうしても好きなのでコッソリ紛れさせることにした。

普通の小説を読むつもりで、気安く読み始めて欲しい。とても良い心の栄養になります。【自己啓発

 

16.【クリムゾンの迷宮】著者:貴志祐介

藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ?傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。【火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…】それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。一方的に送られてくるメッセージ。生き抜くためにどのアイテムを選ぶのか。自らの選択が明日の運命を決める―

【僧に会えば僧を殺し、仏に会えば仏を殺す。】

なんとも衝撃的な小説。非常に面白い。最高に面白い。手に汗握って心拍数が上がって心臓がドキドキする。

この本は、【初めて読む時】がとても大事。一番楽しめる。

先がわからないからこそ緊張感が生まれ、ドキドキして前のめりになる。5年くらい経って記憶が薄れたらもう1回読みたいなぁと思っています。

ゲームが好きな人は絶対に楽しめます。因みにワタシの好きなゲームはバイオハザード、地球防衛軍、トロピコですw

ミステリー】【ホラー】【ゼロサムゲーム】【バトルロワイヤル

活字が苦手な人には漫画もあるらしいです。絶対に小説で読むほうが圧倒的面白さだと思うけどね!

 

人様におすすめできる面白い小説のピックアップまとめ

 小説、それなりの数読んできたつもりだったけど…。本当に面白いものだけ選ぼうとすると、意外と数が少ない事実に驚愕しています。

やはり、真に面白い小説というのは貴重なのだなぁ…と改めて実感しました。

また何か思い出したり、新しく発見したらどんどん追記していきます。

ここに加えられそうな面白い小説のおすすめがあれば是非教えて下さい。

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!

 

 

*関連(しない時もある)記事*

ブログ内の小説レビュー記事一覧はこちら>>読書。-小説 カテゴリーの記事一覧 - 金属アレルギーなOLの業務外報告

貯金ゼロ・海外旅行や占いに傾倒するOL【夢をかなえるゾウ3】著者:水野敬也

水野さん…相変わらず面白すぎる。夢をかなえるゾウのシリーズ3巻を読みました。

ダレることなく面白い。今回の主人公は女性です。

【夢をかなえるゾウ3】著者:水野敬也

お待たせしました第3弾! 
今回の主人公は夢に恋するOLさん。女性が抱く、仕事や恋の悩みにも容赦ないガネーシャ流成功法が冴えわたる! (本人談)。
言うとくけど、今回の教えはめっちゃスパイシーやで!

やっと入手した第3巻。このシリーズは紙本で揃えています。面白い本・好きな本はやはり紙に限ると思う今日この頃です。

小説形式の自己啓発本として有名な水野敬也さんの【夢をかなえるゾウ】シリーズ。今回は初の女性主人公。

本書はワガママで欲しがり屋・貯金もなくて彼氏もいない、しょーもないOLが占い師からウン十万円の高額開運グッズを売り付けられるところから物語が始まります。彼女には、結婚相手に狙っている男性がいます。友人の結婚パーティーで知り合った園山さん。通信販売会社の経営者です。夢をかなえるために、一体彼女は具体的にどんな行動をおこせばいいのでしょう――!?

毎回読み切りとはいえ今回も、ガネーシャだけでなく釈迦や幸子さんも登場するので1巻から読むのがオススメです。

貯金ゼロ・夢に恋するOLを見て思うこと

 まず、自分の幸せを追い求めて最終的に占い師の元へ辿り着くということが信じがたい…。パワースポットとか、神社巡りとか。そういうのに縋り付く心理状態って結構末期だと思うのです。

けれど実際に、これ系統って定期的に流行っていて。なんなら流行らなくても常に一定数ハマっている人が存在していて。まぁ傾倒するのは大半が女性だと思うのですが。

いい年して神頼みすれば自分の人生どうにかなるとか思ってる時点で既に人生詰んでるのではないか?というのがワタシの意見であります(リア友にこういう女子いるので無駄に熱が入る)。

祈ることに必死になる人って、祈ることしかしないんだよね。祈ってる時間が勿体無いのに。他にもっとやるべきことがあるのであって、全てに手を尽くしたら最後に祈るんじゃないのかな?知らんけど。祈るの好きじゃないし(個人的価値観)。賽銭も好きじゃない(ただのケチ)。

水野さんの世界は優しい。ドぎつい性格が更に歪んで修復不能になっているワタシにはとても沁みる。だから泣いちゃったのかも知れない。

ブラックガネーシャは言いました。

『夢をかなえたいのなら、それ相応の【痛み】が必要である』

ガネーシャの言う痛みが一体どんなものなのか明らかになっていませんが、それは、あなたを不幸にするものかもしれません。

『夢をかなえることと、幸せになることは違う』

これはよく言われる言葉ですが、ガネーシャは『夢をかなえる』とは言っていますが『幸せにする』とは一言も言っていないのです。

【夢をかなえるゾウ3】P35 本書の使い方 より

ブラックガネーシャの教え~物事をマスターするために~

数ある【ブラックガネーシャの教え】の中から、1つだけご紹介致します。

とは言え物珍しい必殺技のようなものではなくて、よく言われるごくごく当たり前のことなんですが。当たり前のようで、忠実に実行しようとするとかなり難しい…と、ワタシは感じました。

*ブラックガネーシャの三大法則!

  1. 上手くいっている人のやり方を調べる
  2. 一度自分のやり方を捨て、上手くいっている人のやり方を徹底的に真似る
  3. 空いた時間をすべて使う
  1. リサーチ
  2. コピー
  3. アクション

こうやって書くだけなら簡単だけど、これを具体的に行動に移すとなると至難の業です。因みに本書の主人公は、【英語の習得】でこれを実践していきます。

1.上手くいっている人のやり方を調べる

まずは【調べる】。この途中で挫折する人が大半なんじゃないかと…。それに、徹底的に調べても、対象がズレてたら意味が無いわけで。【上手くいっている人のやり方】というのが肝ですね。

2.一度自分のやり方を捨て、上手くいっている人のやり方を徹底的に真似る

そして真似ること。しかしここで大切なのは、自分のやり方を捨てること。これは結構な覚悟が必要。なんとなく、どこかに、自分のやり方を残してしまうものです。

しかし自分のやり方や考え方で上手くいくのなら、既に上手くいっているはず。現状無理なのだから自分のやり方では無理だということを早めに悟るべき。オカシイと思っても、価値観が違っても、そんなんで上手くいくの?と疑念が生まれても、まずはそっくりそのまま真似してみる。意識せずとも人には自我とプライドがありますから、自分をキッパリ捨てるってのは結構難易度が高いのです。

3.空いた時間をすべて使う

最後。空いた時間をすべて使う。言わずもがな。大切なのは全て使うこと。これは究極。新しい物事を習得しようと思ったら、それくらい徹底する必要があるということですね。

例えばワタシのような会社員なら、仕事の時間、寝てる時間、お風呂と食事の時間以外はすべてそれに充てるという感じでしょうか。ブログの毎日更新とかを実践している人は結構これに近いんじゃないかな??ホント頭が下がります(他人事)。

 

そして、こうまでして徹底的に物事をマスターするのに最も重要なこと。それは目的意識です。外から押し付けられたことではなく、自分の中の本音の欲求に従うこと。いわゆる動機付けですね。

レオナルド・ダ・ヴィンチ曰く、【欲望を伴わない勉強は記憶力を損なうだけだ】とのこと。極論だけど、わからなくはない…(凡人)。

【夢をかなえるゾウ3】を読んだまとめ

自己啓発本を読むのって、向き不向きがあると思います。好きな人は好きですよね。三冊も読んでるみたいだし。苦手な人は一冊も読み切れないくらい読むのが苦痛だし、なんなら虫酸が走る人もいると思うwww

水野さんの本は構えずに読めるのがいい。ただの小説だと思って読めばいい。難しいことを考えなくても、楽しく読める。そんな中でも、じんわり沁みるものがあるかも知れない(楽しめたなら無くてもいい)。

ガネーシャ(様)のどの言葉が自分に響くのか、その人によって、その時によって、色んな変化があると思う。その変化を楽しむくらいの余裕が欲しい。

今回の教えも、めっちゃスパイシーでした!

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!

 

 

*関連(しない時もある)記事*

人生が進歩しない女【ウシジマくんvsホリエモン 人生はカネじゃない!】著者:堀江貴文

ワタシは漫画の【闇金ウシジマくん】も、実業家の【堀江貴文さん】も、両方好きです。

好きなものが2つ一緒になっていたのでとりあえず買ってみました。そしたらまぁ予想通りの面白さ。

ウシジマくんも、ホリエモンの本も、両方知っている人はなんとなく内容の想像がつくと思う。ワタシも読む前からなんとなく雰囲気は予想してた。

一応先に書いておくけど、内容は想像通りで間違いないですよ。

【ウシジマくんvsホリエモン 人生はカネじゃない!】著者:堀江貴文

裏社会の最恐経営者と希代の実業家が激突! 
裏社会の最恐経営者ウシジマと、希代の実業家ホリエモンが大激突! 
「奪るか、奪られるか」ーー弱肉強食の現代社会を勝ち抜く知恵や工夫、実践的な方法を紹介し、
「奪られる方」から「奪る方」になるための最短ルートを過激に提案! 
「世の中は奪い合いだ。奪るか奪られるかなら、奪る方を選ぶ! 」
「目的地を決めるのは道路標識じゃねえ。ハンドルを握ってる運転手だ」
「全人生を賭けて勝負したんだろ?すげーじゃねえか。何もしてねぇー奴よりよっぽどマシだ」
「意志のない奴は悪い人間に利用されっぱなしだぞ?」

ウシジマら個性豊かな登場人物が、人生の岐路でふと漏らす言葉は、リアル社会にも通じるものばかり。
作中の名言や名シーンから、「絶対の真理」を読み解き、カネ儲けやビジネス、人間関係、思考など、
成功するためのメソッドを具体的に提言! 最響の箴言付き! 

ワタシは堀江貴文さんの本と水野敬也さんの本が好きでよく読んでいます。

このお二人の本には共通している部分があって、それは常に主張が一貫していること。書き方を変えているだけで、芯は絶対にブレないんですね。そこが面白いのです。

だから堀江さんの本も、何冊読んでも主張は同じ。アプローチの仕方が違うだけなんですよね。そんな彼の本を複数冊読んで、面白いと思うかつまらないと思うかは人それぞれ。

読む目的や、彼の主張に共感できるかできないか等、様々な要素が影響すると思われます。勿論ワタシ自身は前者で、面白いと思うから複数冊購入して読み比べているわけです。

世の中は奪い合いだ。奪るか奪られるかなら、俺は奪る方を選ぶ


本の裏表紙はワタシの好きな一コマでした。

ご存じの方も多い、漫画・闇金ウシジマくん。

フィクションでありながら生々しいほどにリアリティ溢れる裏社会を取り扱った闇金マンガです。フィクションとは言え実際に起こった事件や実在する人物がモデルになっているお話も多数盛り込まれており、これがリアリティを増す一助となっているのは間違いありません。

本書はそんな闇金ウシジマくんという漫画にホリエモンが解説や解釈を語っていくスタンスです。

人生が進歩しない女

最近ワタシは、ある女性との交友関係を断ち切ろうかどうか悩んでいます。

この本を読んでいる時、常にワタシの頭の片隅に思い浮かんでいたのは彼女のことでした。なぜなら彼女は、典型的な【ウシジマくんのお客さん】タイプだからです。

決断は、まだ出来ていません。彼女は本来であればワタシが真っ先に拒絶するタイプの人間なのですが、子供の頃から見知っている彼女だけは特別なのです。時に不快感やフラストレーションを感じても、簡単には切り捨てられない。人生の2/3を共に過ごしています。

家族、友人、恋人。常に誰かに依存し、自分ひとりで生活できない彼女。依存しているから他人の行動に一々一喜一憂し、いつも泣いたり怒ったりしている彼女。

勝手に依存して、勝手に尽くして。見返りがないことに、いつも憤りを感じて。

気まぐれで、ミーハーで、熱しやすくて、すぐに飽きて無責任に投げ出して。

恋人も、仕事も、結局何一つ続かず、いつも何も得られない。

自分の非を認められず、他人の意見にも耳を傾けられず、反省も改善もなく、飽きずにいつも同じことの繰り返し。

結局30過ぎても水商売から抜けられず、ネットワークビジネスに首を突っ込み、まともに働いていない事を非難してきた家族と大喧嘩して絶縁状態。

さすがのワタシも…、これ以上彼女に掛ける言葉が思い浮かばない。

強く指摘しても今度はワタシに激情が向かってくるだけなのは想像つくし、やんわり伝えたところでまるで響かない。

元来ワタシは、喋ることよりも聴くことの方が得意なのですが、そんなワタシでも、最近は彼女の話を聴いていると笑顔が引き攣るのです。ワタシにはもう、これ以上彼女の話を笑顔で聴いている自信がありません。

決断を妨げるもの

彼女を好きか嫌いかと聞かれたら、ワタシは彼女が大好きなのです。そうでなければ、20年も交友関係を続けてはこれません。

元気で明るくて、感情に素直で情に厚い。外交的で交友関係も広く、ワタシとは正反対のとてもいい子なのです。

だからこそ心配で、見てるとハラハラしてしまい、そろそろ黙って見ていることに限界を感じるのです。

近いうちにワタシの方がブチ切れて彼女に激情をぶつけるか、全てを諦めて静かにフェードアウトするか、どちらかになりそうな気がしています。


(【ウシジマくんvsホリエモン 人生はカネじゃない!】184ページ)

こんな人生は嫌ですね!

おカネのことに限らず、色んなことを考えさせられる一冊でした。

自分の人生に足りないものはなんなのか。一体何が足を引っ張っているのか。前に進めなくなった時、心を真っさらにして読んでみると何かが見つかるかも知れません。

でも、洗脳されちゃダメですよ!

 生きてれば色んなことがある。

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!

 

 

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確固たる意思のもとに運営されているブログ【「Chikirinの日記」の育て方】著者:ちきりん

ブログ書いてる人でちきりんさんを知らない人っているんだろうか。多分いない気がする…。

因みにワタシはちきりんさんのブログ、【Chikirinの日記】を読んだことがありませんでした。【社会派ブログ】っていうキャッチコピーがそもそも自分とは合わない気がするから。それなのにちきりんさんのこと知ってるの。名前だけじゃなくてブログのキャッチコピーまで知ってるの。それってとても凄いことだと思うのです。 

【「Chikirinの日記」の育て方】を読んだら本家ブログが読みたくなった

実はこの本を読み終わってから、初めてちきりんさんのブログにアクセスしました。本(ちきりんさんが考えていること)が面白くて、ブログに興味を持ったのですね。

本書に書かれている【書籍出版の目的】は、こうやって着実に果たされているのだと思います。

この本は、2005年3月に始まった社会派ブログ、「Chikirinの日記」の運営記です。

無名の会社員が“ちきりん”などというふざけたペンネームで書き始めた個人ブログは、現在、日々数万人の読者が訪れる人気ブログとなりました。

書き手の“ちきりん”は、実名はおろか詳しい経歴も開示せず、取材時の写真撮影でも“お面”を使って顔を隠しています。

そんな立場でありながら、これまでに 4冊の書籍を出し、定員 500人もの会場で講演会を開き、企業家や政治家、研究者からプロの勝負師まで、様々な方と対談するまでになったのです。

“ちきりん”はいったいどうやってそんなブログを育ててきたのか。この9年の間に何が起こり、それぞれの場面において、どんな判断をしてきたのか。本書では、これまでほとんど開示してこなかったブログ運営について、まとめています。

ブログテーマの選び方から、“そんじゃーね”が果たした役割、ツイッターの使い方、炎上コントロールの方法から匿名と実名の使い分け、そしてブログからの収入額まで、「Chikirinの日記」運営の実態とその裏側が初めて明かされます。

・本書はブログで成功するためのノウハウ本ではありません。あくまで“ちきりんブログ”の運営記録です。

広告収入のない時代からブログを書き続けている人

ブログ=お金を稼げる

最近はこれが当たり前のようになっているし、ワタシのブログにもアドセンスを含め広告の表示があり、わずかながら毎月収益が発生しています。

ブログをやっているけど広告を一切貼っていない人、今では意外と少ないかも知れません。

時々考えるのですけど、もし今、全てのブログから収益が一切発生しなくなったら…?一体どれだけの人がその後もブログを書き続けるんだろう??

更新されるブログ、今よりかなり減るんじゃないかな??

そんなことを考えていたタイミングで、たまたまこの本を読んだわけですが、ちきりんさんはまず間違いなく書き続ける人なんだろうなと思ったわけです。

【社会派ブログ】には共感がもてなくても(ワタシは難しいことはわからないし思考を理論的に組み立てるのも苦手なので)、ワタシ自身はその【書き続ける】という点に共感してしまいました。

ワタシも、例え収益がゼロになってもブログは書き続けます。と言うか、広告収入なんて無い時代から書き続けてきました(小学生の頃は紙の日記帳に日記を書いていました)。そして現在も、こことは別で広告のないブログも書いています。

お金のために書くのではなく、書きたいから書く。書くことで自分の中で整理がついたり、発散になったり、書くこと自体が楽しかったり、それから収集癖みたいなものもあります。

つまり、書くことで自己満足を得られるのです。共感したのはそこかな。

もちろん収益を目的にしてブログを書くことを非難したいわけではありません。寧ろそこを狙って書いて本当に多額の収益を手にしている人は本当にすごいと思います。ワタシには到底真似できませんので。

お金を稼ぐのは一種の才能だと思うので、そこを狙って成し遂げられるのはその人の才能です。

ワタシが言いたいのは、論点をブログという一点に絞った場合、書きたいから書く人収益のために書く人は感性がまるで違うということです(そのため最終的に目的も異なる)。

だからワタシも、共感するのは書きたくて書く人です。だけど読者としては、収益目的の記事を読むのも好きなので、色んなブログを読ませていただいています。

因みに感情を挟まず、着実に収益に結びつく記事を淡々と書き連ねているのはやはり男性が圧倒的に多い印象。収益よりも書きたいことを書き散らかしているのは、女性が多い気がします(絶対ではありません)。

明確な目的のもとに運営されている【Chikirinの日記】

書き散らかす、という言葉を使いましたが、それはあくまでもワタシのような一般人のレベルの話。

ちきりんさんの本を読んで凄いと思ったのは、ブログの運営に関してあまりにも明確な目的があること。たかがブログ、されどブログ。

何を書くのか、どうして書くのか。自分のブログをどんな場所にしたいのか、その為の読者層とはどんな人達なのか。

目先のことには流されず、目的に沿う運営を続けるための判断基準。そして、ブログの読者やツイッターのフォロワー数が多いからこその配慮。

うぅ~ん…、凄い…。

一つのブログを運営するために、これほどまでに多岐にわたって思考を巡らせるというのは、一般的にはあまりないでしょう。

広い視野と、冷静な判断。

自分が創った【ちきりん】というキャラクターがこんなにも人気になって(時には炎上して)、浮足立ったりしないのでしょうか。

【「Chikirinの日記」の育て方】を読んだまとめ

この本はKindleオーナーライブラリーの対象本となっており、無料で読めたからこそ読みました。

そしたら意外と面白く…、まんまとブログにもアクセスする羽目に。

こうやって着実に目的通り集客していくのですね。凄い。

書きたいから書くことと、明確な目的をもって書くこと。この2つが揃うと最強ですねぇ。

タイミングやら時代の流れやら運やらの要素もあると書かれているし、勿論それもあるのでしょうが、それらは続けていればいずれ巡ってくるものです。巡ってきた時に着実に掴んでいく基盤が出来ていたことが凄いのだと改めて感じました。

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

そんじゃーね

 

 

*関連(しない時もある)記事*

初心者は株式投資の何から勉強すればいいのか…?【本気で成功したい人のための「中長期投資マニュアル」】を読んだ!

株の知識とかあるの?って聞かれたらいや、ゼロです。と真顔で答えるしかできないOLが、【本気で成功したい人のための「中長期投資マニュアル」】という本を読んでみました。

個別銘柄の株式投資する予定あるの?って聞かれたらいや、ないです。と真顔で答えるしかできない…。興味本位で読んでみただけですゴメンナサイ(意外と面白かった)。

著者の方がはてなでブログ書いてる人だと読み終わってから知りました。

 

本気で成功したい人のための「中長期投資マニュアル」 ー中級者向けー

 中級者向けって書いてあるじゃんね。ミステイク!Σ(゚Д゚) ダウンロードする時全然気付いてなかったww

私の投資手法を一言で表すと「割安成長株への中長期投資」です。それを、「銘柄分析」「買付手法」「売却手法」「リスク管理」「マインド」の順に書いています。なお、短期売買の手法は書いてなく、あくまで中長期投資の本です。腰を据えてじっくりと投資に励みたい方に、是非読んでほしい内容になっています。それぞれの章について簡単に説明します。

 

読んでてすぐに思ったのは、この本てばとってもKindle向け。(๑•̀ㅂ•́)و✧ Kindleはわからない単語にマーカー引けば意味がすぐに出てくる。ネット接続不要。素晴らしい。おバカなOLはとっても助かるし読書も捗る。

まずは知らない用語を抑えよう

中級者向けって書いてあったけど、書いてあったけど…。ご丁寧に用語解説あったのでワタシにも理解できたわけです。

そんなわけで今回は、株式投資の話を理解するために必要な用語をまとめます。読みっぱなしだと、すぐ忘れちゃうからね…。(´;ω;`)

キャピタルゲインとインカムゲイン

まずは初歩から。投信の時にも出てきたやつ。

1.キャピタルゲイン=値上がり益

要は売買差益で出した利益ですね。安く買って高く買う。ビジネスにおいては基本中の基本。

2.インカムゲイン=配当金や株主優待

こちらは配当利回りが重要になってくる。

思惑は人それぞれ…ということでしょうか。

分散投資

複数の銘柄に分けて投資すること。極端な集中投資はリスクが高まる…ってのも基本ですね。

1つの目安として、『資産の20%以上を一つの銘柄に投資することは避けるべき』と著者は警告しています。とは言えあくまで目安。自身のリスク許容量によって変化する、とのこと。

ディフェンシブ株と景気循環株

投資する企業のビジネスモデルを分析する時に、その株がどちらに該当するのか知っておいた方がよい。両方の要素を兼ね備えている銘柄もある

1.ディフェンシブ株

業績が景気動向に左右されにくい株式のこと。景気後退期でも業績が大きくぶれない。

ex).日用品、食品、電力やガス、鉄道、医療、など

 2.景気循環株

業績が景気動向の影響を受けやすい株式のこと。株価が景気の影響を受けやすい。

ex).自動車、鉄鋼、電機電子機械、工作機械、運輸産業など

PER(Price Earnings Ratio)=株価収益率

単位は「倍」。株価が割安なのか割高なのかを判断するための指標。

PER=株価÷今期予想1株益

PERが低いほど割安であり、お得ということになる。

(わかりやすくて具体的な例題は本書参照)

多くの株のPERは10~20倍の範囲に収まっており、平均値は15倍と言われている。これ、とっても大事なヒント。詳しくは書籍内に記載あり。

分割利益確定

株価が上昇していくにつれて分割して利益確定していくこと。

『株価が上昇し続ける保証はどこにもない』為、値上がりし始めてら少しずつ売っぱらうという手法。

売却基準や売却量はあらかじめ自分で決めておく。

ex).10%上昇する毎に1割売却する、100円上昇する毎に1割売却する、など

信用取引

自分の資産や株式などを担保にして、持っている資金以上に株式投資を行うこと。大きな利益を狙える反面、大きな損失が発生する場合もある。最悪は…破産…(´°ω°)チーン

著者は基本的には信用取引は避けるように明記しています。信用取引で資産を築く人もいるけれど、相当なテクニックが必要とのこと。

中長期投資マニュアルのまとめ

ワタシが初心者すぎるため、とりあえず気になった単語だけピックアップしてしまいましたが如何でしょう?これで少しは株に関する文章が出てきても理解できる部分が増えた…はず…。

本書はあくまでも中級者向け。

株の選び方から買付手法、売却手法、リスク管理のことからマインドまで。流れるように個別銘柄株式投資について記載されています。

こういうのって、普段人からは教えてもらえないことなので…なんか面白いよね。一体何を考えて、どうやってお金を増やしているのか。一つの例を知れる感じ?

最期にしっかりと記されているのが、他人の情報を鵜呑みにしない、ということ。

自分の頭で考えて、トライアンドエラーを繰り返し、投資脳を育てる!ヽ(=´▽`=)ノ

これが大切!!

え…?ワタシは株式投資する予定ないけどね。(´・ω・`) いつか出来るといいね。

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

おやすみね~☆|)彡サッ

 

 

*関連(しない時もある)記事*

女の友情の薄さを肌で感じるホラー小説【女友達】著者:新津きよみ

【本に惹き寄せられる】という不思議な体験をした。初めての体験だったと思う。

言葉はちょっとロマンチックな響きだけど、ワタシが惹き寄せられたのはホラー小説。しかも女同士のドロドロが緻密に描かれたサスペンス・ホラー

オンナという生き物がひた隠す、プライド・嘘・嫉妬や歪んだ羨望。これらを覗き見たい人だけ、是非この小説を手にとっていただければと思います。

(ワタシの大好きな角川ホラー文庫であることをここに申し添えておく)

 

【女友達】著者:新津きよみ

29歳独身、一人暮らしで特定の恋人は無し。満たされぬ毎日を送っていた千鶴は、ふとしたきっかけから隣人・亮子と知り合った。

同い年だが自分より容姿も収入も劣っている亮子との友情に、屈折した安らぎを見出す千鶴。ファッションや持ち物の比較、相手の幸せへの嫉妬、虚栄心を満たすための小さな嘘――女友達の間にはありがちな些細な出来事が積み重なった時、ふたりの間に生まれた惨劇とは?

女性心理の奥底を緻密に描く、長編サスペンス・ホラー。

購入に至った経緯

そもそも小説を買い込む時っていうのは、ざっくりながらも下調べをして目星をつけておくのがワタシの買い方。気になる小説のタイトルや、読んでみたい作家さんの名前など。メモをチラ見しながら本をカゴに放り込んでいきます。

でもこの小説は、本棚の間を歩いている時に視界の端に映りました。何がどうしてこんなに気になったしまったのかは自分でもわからないけど、通り過ぎたのをわざわざ半歩戻って手に取ったのです。

見えたのはこのわずかな背表紙のみ。強いて言うなら

  1. 大好きな角川ホラー文庫の背表紙であったこと(黒が目立つ)
  2. 結構な厚みがあったこと(長編好き)
  3. 【女友達】というホラーに最適なキーワド(ゲスな好奇心)

以上の3点がワタシの後ろ髪を引いたのだと思う。

この小説に関する事前情報は1つもなかった。新津きよみさんという作家さんの名前すら知らなかったので。

調べてみたらこの小説、火サスで映像化されたことがあるらしい! 沁みるww

火サス、ぴったりだと思います!!

オンナの本質

オンナっていうのはどうしてこんなに味わい深い生き物なのだろう。ワタシはこの手のゲスネタが大好きである。

オンナというのは移ろいやすく、一貫性がまるでない。それでいて自分のプライドだけは絶対に曲げないからタチが悪い。

腹の底をひた隠して笑顔を作るのが得意で、息を吐くように当たり前に嘘をつく。

美しいものが大好きなのに、自分より美しいものを赦せない傲慢さを持ち合わせている。

他人のものはなんでも欲しがり、欲深く、罪深く、業も深い。

優しく、愛情深く、慈悲深い。情に脆いのに、それでいてすぐに裏切る。

 

これ以上に面白い生き物を、ワタシは知らない。

 

男が絡むとろくなことがない

この小説は千鶴の元カレ、【吉川】の存在がいい感じに物語を引っ掻き回していく。

千鶴は自分から見切りをつけて別れたはずの吉川と再会し、再び想いを寄せるようになる。ところがいつの間にか、隣人の亮子が吉川と親しくなっている。

プライドの高さから素直になれない千鶴は、泥沼にハマっていく…。

 

なんてエピソードも盛り込まれている。(*´ω`*)

ドロドロ系を読みたくなった時は是非この小説を読んでみてください。

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

オヤスミナサイ☆|)彡サッ

 

 

*関連(しない時もある)記事*

実は破産していた!?【金持ち父さん 貧乏父さん】著者:ロバート・キヨサキ

※この記事は2018.4.19に加筆・修正をしています※

お金の話は嫌ですか?でもお金を嫌いな人はいないはず。

だって物々交換とか嫌じゃんね?今日食べるお米を入手するために、海で魚釣ってきて交換してもらうとか難易度高いよね??釣れなかったら米抜きですか?そんなの嫌だよ。私は毎日白米食べたい

 

あぁ、お金って超便利。

 

【金持ち父さん 貧乏父さん】著者:ロバート・キヨサキ

”アメリカの金持ちが教えてくれる、お金の哲学”がキャッチコピーの本書。金持ち代表、ロバート・キヨサキさんは、その後破産しているらしい。

金持ちなのになんで!?とか、あんな運用の仕方してたら破産するだろ…とか、個人資産を守るための計画倒産だ!とか。ネットでは色々言われているようですが真実はわかりません。ただ、複数回破産してるのは事実みたいですね。

何事も鵜呑みにしすぎるのはよくないですが、それを差し引いても中々面白く読めた一冊だったのでここに記します(今更感はありますが)。

この本は・・・

  • 金持ちになるためにはたくさん稼ぐ必要があるという『神話』をくつがえす
  • 持ち家が資産だという『信仰』を揺るがす
  • 資産と負債の違いをはっきりさせる
  • お金について教えるのに、学校教育があてにならないことを親にわからせる
  • そして、お金について子供たちに何を教えたらいいかを教えてくれる 

 ベストセラーすぎて、一時期どこの本屋さんでも必ず平積みされていた本書。今更ながら読んでみて…、まぁやっぱりある程度は面白いですよね。ついでにちょっと夢も膨らむし。流行ったのも納得です、うん。

【お金に対する考え方】が書かれているわけですが、全てを鵜呑みにするのは勿論よくない。しかし勉強になるのもまた事実。要はお金に対して(だけじゃないけど)多面的に考えることができるかどうかがポイントなわけで。いわゆる【見識が広がる】ってやつですね。読書ってすばらしー!(語彙力)

本の中で繰り返し出てくるキーワードがいくつかあります。

  1. 持ち家は資産ではなく負債
  2. 中流以下の人間はお金のために働く お金持ちは自分のためにお金を働かせる
  3. ラットレースから抜け出す
  4. キャッシュフローをよむ
  5. ファイナンシャル・インテリジェンス

金持ち父さん曰く、持ち家は資産ではなく負債

これって家を買った直後の人は言われたくないセリフww

会計の知識がある人はわかると思うのですが、【家】というのは間違いなく【資産】に分類されます。【固定資産】というやつです。

しかし金持ち父さん曰く、家は負債であると断言します。何を自分にとっての資産として分類するか。考え方の問題ですね。

資産と負債の違い

金持ち父さんが二人の少年にした説明は簡単だった。「資産は君たちのポケットにお金を入れてくれる」。これほど簡単で役に立つ定義はない。

 

資産は私のポケットにお金を入れてくれる

負債は私のポケットからお金をとっていく

 

金持ちになりたいなら、ただ「資産を買うこと」に生涯を捧げればいい。中流以下にとどまっていたい人は負債を買えばいい。資産と負債の違いを知らないこと、これが多くの人がお金に困っている最大の理由だ。 

つまり【家を買う】ということは、ポケットからお金が出て行き続けるということになるのです。

  • ローン返済
  • 固定資産税
  • 保険料
  • 維持費
  • 光熱費

損益計算書の支出の欄がどんどん埋まっていきます。これが金持ち父さん流【キャッシュフローを読む】ということ。

家にお金をつぎ込んでしまうと、今度は前にも増して一生懸命に働くしかなくなってしまう。それでいて資産の欄には何も貯まらない。これが中流家庭の典型的なお金の流れであり、【ラットレース】に巻き込まれた人間の暮らしである。

因みに、金持ち父さん流の資産とは・・・

  • 債券
  • 手形
  • 不動産
  • 印税などを生む知的財産

これらは持ち家とは真逆に損益計算書の収入欄を埋めてくれます。

  • 配当
  • 利子
  • 家賃収入
  • 印税・特許使用料などの収入

つ・ま・り。

ローンなんか払っている暇があるならそのお金で資産を増やせよ!って事ですね。

そうでなければお金も時間も無駄になり、お金について学ぶチャンスを失うというのが金持ち父さんの主張であります。

まずは資産を形成し、そこから生まれた収入で贅沢品を買うべきだ、と。

なるほど…。

【金持ち父さん 貧乏父さん】まとめ

この本で面白いのは、タイトルにもなっている二人の父さん。

ロバート・キヨサキさんの本当の父親が、実は貧乏父さんであるということ。金持ち父さんは親友マイクのお父さんなんですね。

自分の実の父親は教師で典型的な勤め人。いい大学を出ていい仕事に就くようにと息子に促すわけです。貧乏父さんはローンに追われ請求書に追われ、【いい仕事】に就いているはずなのになぜかいつもお金が無い。

一方の金持ち父さんは企業家で、学校では教えてくれないお金のことをどんどん学ばせようとします。

ロバート・キヨサキさんは9歳の頃から、この相反する父さんたちの教えを常に比較・検討し、考え・学び続けてきました。皮肉なことに、お金に関しては実の父さんよりもマイクの父さんの方が正しいという結論に至ったわけですね。

多少煽り気味に書かれつつも、かと言ってそればかりではない。その絶妙なバランスが、この本を面白くさせているのかも知れません。

なんだか最近【お金】に関する本が多い気がしますが…。今、私自身がお金に興味を惹かれているということなのかな。

因みに現在進行形で読んでいる本は【株式投資】の本ですww

 

-+-+-+✂+-+-+-2018.4.19追記-+-+-+✂+-+-+-

2018年からは株の練習と、つみたてNISAを開始しました。

金持ち父さんの教えに習い、少しずつ資産を増やしていく計画です。

上手くいくかはわかりませんが、その記録を残していきます>>>資産記録(2018年1月末日時点) - 金属アレルギーなOLの業務外報告

-+-+-+✂+-+-+-追記おわり-+-+-+✂+-+-+- 

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

オヤスミナサイ☆|)彡サッ

 

 

*関連(しない時もある)記事*

うちの社長に読んでほしい本No1!【スターバックス成功物語】

私はスターバックスで働いたことがないし、知り合いにもスターバックスの社員はないない。

だからこの本に書いてあることが真実かどうかはわからない。

しかしそれを言ってしまうとキリがないので、本の内容が全て真実であることを前提にこの記事を執筆致します。

【スターバックス成功物語】

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北米1400店舗を誇るコーヒーショップチェーン・スターバックスの最高経営責任者が語る、成長と成功の記録。わずか5店の小さな会社が社員本位の経営によって全米有数の企業に成長するまでの戦いを描く。

なぜこの本を購入したのか

単純にスターバックス(というお店)が好きだから。利用するのは年に数回程度だけれども、それはワタシにとっては多い方。

ドリンク一杯ではまるで割に合わなそうなあの居心地の良い空間が、どうやって利益を出しているのか気になった。

明確な答えがこの本に書いてあるかはわからなかったけど、とにかくスターバックスに対する興味関心が常に私の中にあって、その本質を少しでも垣間見れればと思い購入に至った。

購入してから読み始めるまで、かなりの時間を要した。半年〜1年くらいは積ん読していた気がする。

分厚くて重くて、小さい文字がびっしり書かれている。以前に読んだ【7つの習慣】を思い出し、手を付けるのが憂鬱になった。私なんかには理解の難しい、さぞ小難しいことが書いてあるのだろう…と。

 

重い腰をやっと持ち上げ、ページをめくって拍子抜けした。

ビジネス云々よりも、彼の生い立ちから始まっていたから。まるでエッセイのように、彼の人生が刻まれている。ハワード・シュルツという、その人の。

彼の主観、彼の価値観、彼の人生が、情熱的に綴られていた。

スターバックスとの出会い。まるで小説でも読んでいるみたい。主人公が起業家なだけである。

 

うちの社長に読んでほしい理由

スターバックスという会社は、常に社員のことを考えている。これは会社を語る上で絶対に外せないエピソードだ。

経営に携わるようになった当初から、スターバックスをだれもが働きたがる人気のある企業にしたいと考えてきた。

第9章 社員は経営の道具ではない

ハワード・シュルツが最初から一貫して貫いてきた思想の一つがこれである。

従業員を尊重すること、意見をきくこと、環境を整えること、待遇をよくすること。社員にとって、こんなに居心地のいい会社はないだろう。

実際の所、従業員を尊重したいと考えている経営者は少なくないはずだ。しかし、結果的にそれを行動に移せるかどうかは別の問題だったりする。

様々なしがらみ、それは時に感情的なものであったり、経営状況(損益のバランス)などであったり、弊害となるものを挙げればキリがない。

しかしハワードの考えは以下である。

小売業やレストラン業にとって、顧客サービスは死活に関わる重要な問題である。それにも関わらず、これらの業界の給与や福利厚生の水準が全産業中で最低というのは、なんとも皮肉な話だ。この業界の社員は会社の中核を担っているだけでなく、会社の顔として世の人々と接する存在なのだ。売上金はすべて彼らの手を通さなければならないのである。

小売店やレストランでは、顧客がどのような体験をするかですべてが決まる。たった一度悪印象を与えただけで、永久にその顧客を失うことになるのだ。パートタイマーで働く二十歳の学生や俳優志願者の手に会社の運命が託されているのであれば、彼らを消耗品のように扱ってよいはずがない。

こうやって抜粋してみても、建前臭が凄い…ww

しかしこれを貫いてきた結果として、現在のスターバックス・コーポレーションという会社があるらしい。

当たり前のようで、実行するのは難しいことを着実に積み上げてきた結果である。

社員を経費欄に記載する一項目と考えない

理解はできるけど、これを経営者に求めるのは中々難しい気がする。

難しいのはわかっているが、敢えて従業員にとって都合のいい部分を抜粋してみた。なぜならワタシという人間が会社員だからである。当然の結果だ。

 

社員のペルソナ

ハワードが上記のような考え方を一貫して貫けたのは、社員に対するペルソナが明確だったからではないだろうか。

本書はハワードの幼少期の思い出から始まる。彼は日本で言うところの、いわゆる【団地】で育った人間なのだ。決して裕福ではなかった。

彼は父親に対し、ある種のトラウマを抱えているように思う。【従業員の扱い】について考える時、度々父親の話があがってくる。

ハワードは常に、スターバックスの社員と自分の父親を重ねているのだ。自分にとって身近な身内である父親をペルソナに置くことで、社員と真摯に向き合い、きちんとした待遇を用意するよう常に意識せざるを得なくなったのではないか。

 

経営戦略より人間臭さ

この本の面白いところは、スターバックスという大企業の小難しい経営戦略などでは決してない(ワタシ的に)。

ハワード・シュルツという男がどれほど情熱的に、【スターバックス】といブランドを育ててきたのか。これに尽きる。

【成功物語】という本のタイトルはとてもいい。本当に【物語】を読んでいるような感覚で読み進めることができるから。

プロローグとパート1を読んだだけで、涙が出そうになった。

試行錯誤の繰り返し、挫折しそうになりながらも情熱的に誠実に働き続ける彼に、いつの間にか感情移入していた。

スターバックスには信念がある。それは彼の信念だ。顧客はきっとその信念に惹かれ、スターバックスに惹かれるのだと思う。

 

会社の軌跡が細かく記され、その時彼がどんな気持ちだったか、どんな葛藤があったか、なぜその決断をしたのか。そこにスターバックスの魅力が隠されている。

 

スターバックスというお店が好きな人は、一度読んでみることをおすすめする。人気のフラペチーノが、どのような経緯で生まれたのかも記されている。

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

 オヤスミナサイ☆|)彡サッ

 

 

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手取り二十万円の会社員が借金三千万円【火車】著者:宮部みゆき

今週のお題「読書の秋」

クレジットカード】【自己破産】。

【お金】が原因で人生が転落した末路とは…。

衝撃なのは、この小説がが20年くらい前に書かれたものだということ。日本ていうのは案外、何も変わっていないんだなあ…。

【学校教育】はなぜ見直されないのだろう。【お金の教育】ってとても大切なのに。

 

【火車】著者:宮部みゆき

火車(かしゃ):火がもえている車。生前に悪事をした亡者をのせて地獄に運ぶという。ひのくるま。(広辞苑第三版)

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意志で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は 何者なのか? 謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。

なかなかボリュームのある一冊。

2つの視点から楽しめました。

 

視点1.現実に起こり得る【お金】の問題

本書、【火車】は一人の女性の壮絶な人生を読み解く物語です。女性の名前は『関根彰子』。事務職の28歳。結婚を約束した恋人がいる、ごく普通の女性。

そんな彼女が、一体なぜ突然に、自らの意志で失踪しなければならなかったのか。

彼女が歩んできた過去28年の人生を、本間は残された僅かな情報から必死に紐解いていく。

以前に『関根彰子』を担当していた弁護士の話は実に印象深い。

「一年ほど前に私が自己破産の相談を受けたケースなんですがね、二十八歳のサラリーマンで、その時点で、クレジットカードを三十三枚持ち、負債総額はなんと三千万円にまで達していました。彼の給料は、月額手取りで二十万円です。ほかに資産はない。これをどう思います?」

三千万――一介の地方公務員である本間には、退職金でもお目にかかれない額である。

「手取り二十万の人間が、なぜ三千万円もの借金をつくることができたのか。誰がそこまで貸したのか。どうして借りることができたのか。これが過剰与信、過剰融資ということですよ」

 確かにそうだ。そもそも手取りが二十万円しかないのに、三千万円ものお金を借りれる事自体がオカシイ。なのに、現実にそれが起こっている。

「負債が膨らんでいく過程は、一般にはこうです。まず、クレジットカードを作る。便利に使う。ショッピング、旅行。カード一枚で手軽にできる。そのうち数が増えてくる。一般の勤め人なら、まず審査で引っかかることなどないし、 デパートでも銀行でもスーパーでも、どこでもカードを作れと勧めてくる。カード会員になれば、割引とか優待とか、さまざまな特典がついてくる。で、彼はカードの枚数を増やしてゆく」 

 そうやって今度は、ショッピングだけでなくキャッシングにまで手を出し始めるという。

【小説を読んでいる】という感覚を忘れそうになる。これは現実に起こっていることだ。

ワタシは実際に、クレジットカードを何枚も作ってリボのショッピング枠を限界まで使っている人を知っている。

まるで自分の口座からお金を引き出すように、クレジットカードのキャッシングで現金を引き出している人を知っている。

フィクションであってフィクションではない。【彼ら】は現実に存在する。

「ショッピング。キャッシング。便利に使い続ける。一度にどかっと使うわけじゃなく、少しずつだから、浪費しているという感覚もない。ところが、借財は借財ですからね。期日が来たら払わなければならない。溜まればだんだん財政が苦しくなってくる。たとえば、入社したてのサラリーマンで、仮に給料の手取りが十五万円だとしますと、支払い額が月二、三万なら払うことができます。四、五万だと苦しい。しかし、ちょっと油断をしていると、それぐらいにはすぐなってしまう。そこで、いきおい、キャッシングに頼るようになってくる。A社の支払いのために、B社のカードでキャッシングするわけです。これが始まると、あとはもう雪だるま式に借り入れが増えてきて、そのうちもうキャッシングだけではどうにもならなくなってくる。さあ、どうすると思います?」

 考えただけでゾッとする。

そういえば、ワタシが出会った【彼ら】も、社会に出たて、二十代前半の若者たちだった。

お金の知識、お金に対する価値観や考え方。それらの基盤を整えることなく社会に出てしまうと危険なことになる。

知っておかなければならないこと、知っておいた方がいいことは無数にあるはずなのに、その殆どは学校教育の中で学ぶことができない。

なぜカリキュラムに組み込まないのだろう。二十年も前の小説の中で、宮部みゆきさんは【教育を徹底すること】と書いている。

二十年経った今、それは未だに実現されていない…。

 

視点2.失踪した一人の女性の謎に迫るミステリー

フィクション、一つの小説としても面白いことを一応申し述べておきます。

本書はとにかく失踪した『関根彰子』を捜す物語なので、彼女は一番の幹の部分です。誰よりも存在感のある彼女ですが、『関根彰子』というその人は殆ど出てきません。

この物語を読み進めていく過程で、ワタシは【愚行録を読んだ時のこと】を思い出しました。

あれは取材という形式をとっていましたが、なんだかちょっと似ている…。つまり、当事者ではなく、当事者の周りの人間から聞いた話で過去を形取っていくのです。

読み進めるほどに新たな真実がボロボロと溢れてきて目が離せなくなります。

ワタシは前のめりで読みすぎて、会社帰りに一度電車で最寄り駅を通り過ぎてしまいましたww

宮部さんの小説、久しぶりに読んだけどやっぱり面白い。

 

【火車】まとめ

【お金の授業】、是非とも学校で取り入れて欲しいです。

勉強になる本は沢山有るけれど、読書が好きな子どもばかりではないですし。

あ、因みにクレカ何枚も作ってリボ払いを限界まで使いまくってた友人は、昨年結婚致しました。その負債が結局どうなったのかは知らない…。てゆーか奥さんはしっているんだろうか?

最近は【過払い金返還請求】なんていうものが大流行しているけれど、あくまでも【過払い】分が戻ってくるだけで、借金がチャラになるワケじゃないし、法定内の利息はキッチリとられるわけで。

お金に流されないように気をつけなければと改めて思った次第であります。

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

またね~☆|)彡サッ

 

 

*関連(しない時もある)記事*

脳移植で別人の身体になったら…??【天使の牙】上・下巻 著者:大沢在昌

マフィアのお話は好きですか??ワタシは好きです。(๑•̀ㅂ•́)و✧

猟奇犯罪に続いては組織犯罪集団ですよ。人に話せば趣味を疑われるのは間違いなし。だからこうやってひっそりとブログに認めているわけです。リアルではね、あまり堂々と自分の趣味について話せないので。

 

【天使の牙】上・下巻 著者:大沢在昌

ハードボイルドと言えば、大沢在昌さんでしょう?ワタシは二十歳くらいの時に初めて彼の小説を読んでどハマリし、一時期は長編シリーズものとか読み漁っていました。裏社会をテーマにしているものが多く、ドキドキハラハラが止まらないのですね。

覚醒剤に替わり、日本全土を脅かす新型麻薬アフター・バーナー。その元締<クライン>の独裁者・君国の愛人、神崎はつみが逃亡した。組織内部を知り尽くす彼女は警察に保護を求めてくる。保安二課長・芦田は、<クライン>壊滅の切り札としてはつみを護衛することを決めた。男勝りの女刑事・明日香は、極秘指令を受け、はつみとホテルで接触するが、ヘリから銃撃を受け、彼女もろとも瀕死の重体に。だが、奇跡は起こった――! 

ヒロインが強い

大沢在昌さん、意外と女性を主人公に据えた物語が多いんですよね(ワタシのチョイスの問題か?)。ヒロインに抜擢された女性はいつも強いです。心も、身体も。(笑)

自分の意志とは無関係に脳移植をされてしまった刑事・明日香に共感できるかと問われれば…ワタシは出来なかったです。自分とは似つかない真面目で真っ直ぐで、それでいてコンプレックスを抱えてどこか卑屈な感じもあって…。考え方にあまり共感できませんでした。

でも共感できないのに不思議と面白く読めたのは、明日香に放っておけない健気でひたむきな一面があったから(だと思う)。月並みだけど応援したくなる…って感じでしょうか。

個人的には明日香よりはつみの方が断然好み。正反対の二人のやりとりはかなり張りつめた空気を醸し出していましたが、食い入るように読みました。

 

人格と身体のギャップ

男勝りで、美人でもなく、負けん気が強くて、鍛えていてガタイもいい刑事の明日香。そんな明日香の脳が、優雅で美しく、華奢で繊細なはつみの身体に移植され、戸惑うのは本人ばかりではない。

明日香の恋人、仁王(刑事)の態度もまた、気になるところです。

自分の恋人が突然、絶世の美少女になったどうでしょう?単純に考えれば、ラッキー??でもその身体は、憎きマフィアのボス君国が、9年かけて育てた元愛人のものですから複雑ですね。

今後の二人の関係がどうなるのかも興味深いところ…。続編(天使の爪)もそのうち読みます。

 

映画化【天使の牙 B.T.A】

まず思ったのが、【BTA】ってなんですか??

検索したけど見つけられなかった…。

そしてレビューをいくつか検索して読んだのですが、揃いも揃って酷評ですね。配役も設定も、かなり原作を無視しているようです。

このパッケージは好きだけどな。。。映画版は見ないことにします。(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

まとめ

サイエンス・フィクションに抵抗のない方は面白く読めると思います。

現実には…こんなにアッサリ(でもないけど)脳移植が成功して人格が他人の身体に移植できたら恐ろしいです。

だってそれって、いくらでも身体を替えられるって事でしょう??脳が生きている限り、その人は生き続ける…。【死】の定義がちょっとおかしくなってくるよね。

弱い脳みそで色々考えてしまいましたわ。

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

オヤスミナサイマセ☆|)彡サッ

 

 

*関連(しない時もある)記事*