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【落ちこぼれでもわかるマクロ経済学の本-初心者のための入門書の入門】は本当に落ちこぼれでもわかるのか?


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しっかし凄いタイトルつけたな、この本…。

落ちこぼれでもわかるマクロ経済学の本―初心者のための入門書の入門

木暮 太一 マトマ出版 2010-04
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by ヨメレバ

【落ちこぼれでもわかる】とか言っちゃってるし。【入門書の入門】とか言っちゃってるし。( ̄∀ ̄;)

ワタシはね、自慢じゃないけどそもそも【落ちこぼれ】以前にマクロ経済学を学んだことがないわけですよ。(´°ω°)チーン 基礎の基の字も知らないわけです。そんなワタシが無謀にも、マクロ経済学ってどんなものか知ってみたいと思った時にチョイスしたのがこの本です。

タイトルに惹かれて購入する人もいるんじゃないかな?ワタシみたいに…。まぁいいけど。多分本当にわかりやすいんだとおもう。他の本読んだことないから知らんけど。

因みに本の帯には役に立たなかったら返品OKと書かれているよ。

 

落ちこぼれでもわかるマクロ経済学の本-初心者のための入門書の入門

タイトル長っ!!

今日はこちらの本を読んだのでご紹介。

因みにこの本は横書きです。ホント教科書みたい。ちょっと懐かしい感じ。

 

そもそも、【マクロ経済学とは??】

マクロ=全体的・巨規的・集計的

マクロ経済学=経済を全体的に、大きな視野で、全部まとめて分析する学問

 

【国全体で見て】【産業全体で見て】という風に大きな枠で括り、一国全体の経済活動を集約して表す経済変数の分析を対象とする。
【企業】といえば企業全体を表すものであり、一つ一つの企業を個別に考えると当てはまらないものもあると思うがそこはあえて無視。
そんな感じ。

 

ワタシは以前に読んだ池上彰さんの本を思い出した。

経済学は世の中の仕組みを分析する上で必要な知識である。つまり人間の教養として必要なものなのだ。

これは池上さんの言葉ではない。池上さんがウェルズリーカレッジを訪ねた際、そちらの女学生が言っていた言葉らしい。彼女は経済学経営学の明確な違いを簡潔に述べていた。池上さん自身も【目からウロコ】と記載していたが、それを読んだワタシも強く印象に残っている。

 

経済学とは人の動き、即ちお金の動きを分析する学問ということだ。

当たり前だが目的は国の経済を安定的に成長させることである。

 

三面等価の原則

今回は一つ、マクロ経済学の基礎になりそうな三面等価の原則についてとりあげる。この学問を学ぶ上でずっとついて回る、前提条件みたなものである。

生産=支出=分配(所得)

 

これはつまり、誰かがつくったもの(=生産)は誰かが買い(=支出)、そうやって誰かが使ったお金は、誰かの所得となる(=分配)ということ。

先程述べたお金の動きとはこのことですね。人々の行動により、こうやってお金が移動していく。よく考えれば当たり前のことなのですが、当たり前すぎて反って、日常においてこのことをよく考える機会はあまりありません。

国民総生産は国民総支出と等しくなる

そもそも国民総生産(GNP)とはなんでしょう?

GNP=国民が一定期間(通常は1年間)に生産した付加価値の総計

例えば…

A農園が10万円分の小麦を作ります。B工場がその小麦を小麦粉に加工して、15万円で売ります。Cベーカリーはその小麦粉を仕入れ、パンを作り18万円の売上を作ります。

すると付加価値の総計は…

10万円(A農園)+5万円(B工場)+3万円(Cベーカリー)=18万円

となります。(๑•̀ㅂ•́)و✧

トータルの売上金を足すのとは違うので要注意。あくまでも個々が創り出した付加価値の部分だけを足していきます。

因みに統計の対象を国民(海外にいる日本人含む)に絞った数字をGNP(国民総生産)、統計の対象を国内(日本にいる外国人含む)に絞った数字をGDP(国内総生産)と言います。外国人労働者が増えている昨今、日本の経済状況を表すためにはGDP(国内総生産)を指標とする方が適切です。

 

さて、補足説明が終わった所で本題に戻ります。

*国民総生産(GNP)=国民総支出

 人々が経済活動を行っていると、必ず生産活動を行います。そしてみんなが生産した付加価値の合計が、国民総生産(GNP)として計算されるのですが、その生産されたものは必ず誰かが買っているのだそう。

500兆円の生産があれば、結局誰かがそれを買い、500兆円のお金が動く(500兆円支出されている)。という意味らしい。

だから国民総生産(GNP)=国民総支出という等式が成り立つ。

そしてこの等式をもっと細かく分けてみます。

必ず誰かが買っているを更に3つに分類。買っている誰かとは、【普通の人、団体(民間)】【政府】【外国】です。つまり、

国民総生産(GNP)=国民総支出=民間が買う+政府が買う+外国が買う

という等式が成り立つ。

式が段々長くなってきた…。( ̄∀ ̄;)

この式をもっと詳しくすると下記のようになる。

国民総支出=民間消費+民間総投資+政府支出+経常海外余剰

 
言葉が専門的で難しくなってきたけど、つまりは先程の国民総支出=民間が買う+政府が買う+外国が買うの部分を表している。


本の中ではもっと細かい説明があるのですが省きます。但し1つだけ…。

必ず誰かが買っているという概念についてです。売れ残りは?と思う人がいるかも知れません(ワタシは思いました…)。
売れ残っても(消費されなくても)それは自分で買ったと考えられるそうです。【在庫投資】に分類されるため、【売れ残りは出ない】と考えられます。

 

国民総支出は国民総所得と等しくなる

【生産】と【支出】が等しい話の次は、【支出】と【所得】が等しいお話です。

忘れていませんね?長々と書いていますが、今は三面等価の原則がテーマです。最初の等式、【生産=支出=分配(所得)】を忘れてはいけません。

 

*国民総支出=国民総所得

 誰かがお金を使うと、そのお金を受け取った人がいて、違う誰かの所得になっているはずです。つまり、誰かが使ったお金は給料という形でみんなに分配されるのです。そして、生産に対してどのくらい貢献したかによって分配額が決まります。

この分配をもっと詳しくすると…

国民総所得(分配面から見た国民総生産)=労働者の給料+会社の利益+税金(政府)+設備費等に充てるお金

という等式になります。

さて、ここで更に難しい言葉に置き換えます。

国民総所得=被雇用者所得+営業余剰+(間接税ー補助金)+固定資産減耗

 む、難しい…。

しかしこれでやっと冒頭の等式に辿り着けます。

 

国民総生産(生産)=国民総支出(支出)=分配面から見た国民総生産(所得)

 

国民総生産は、生産面から見ても、支出面から見ても、分配面から見ても、全て等しいということになる。これを三面等価の原則と言う。…らしいです。

 

【落ちこぼれでもわかるマクロ経済学の本-初心者のための入門書の入門】まとめ

む、難しい…。(´°ω°)チーン

しかしなんの基礎もない(学歴もない)しがないOLのワタシが読めたんだから、やはりこの本は優しいのだと思う。

今回紹介したのは第1章の中のほんの一部であり、読み進めていく中で段々難易度が上がっていく。途中読みながら居眠りこいたりもしたのだがなんとか無事に読了した。

補足程度に追記させていただくと、話を深めていくにあたって先程の式にアルファベットを当て嵌め数式を作り、その式を展開したり代入したり微分したり色んな事して分析を進めていくわけです。

そりゃ、数学どころか算数が苦手なワタシは眠くなるに決まってる。( ̄∀ ̄;)

でもタイトル通り、この本に書かれていることは基礎のようなので大切な部分。この本は手元に残しておくことにします。個人的には電子書籍より紙がオススメかな。

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

またね~☆|)彡サッ

 

落ちこぼれでもわかるマクロ経済学の本―初心者のための入門書の入門

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