これが元々ライトノベルだったってマジですか?ライトノベルってあのラノベですか?そうですか・・・・・・。
ラノベだったのに本格ミステリ大賞を受賞したなんて、賞とかあんまり詳しくないワタシにもなんとなく凄さが伝わります…。なんとなく、ですけどね(わかるような、わからないような)。
でも面白かった!!結論はこれに尽きる!!
短編より長編が好きなんだけど、短編なのに楽しめた。ワタシの中で短編のトップに躍り出た。まぁ連作だけど…。面白ければなんでもいいよね。それが読む人の本音よね。
【GOTH-ゴス-】著者:乙一
▲装丁が乱れているのは中古品を購入したからです。…念の為。
森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた。
これは、最近騒がれている連続殺人犯の日記ではないのか。
もしも本物だとすれば、最新の犠牲者はまだ警察に発見されぬまま、犯行現場に立ちすくんでいるはずだ。
「彼女に会いにいかない?」と森野は「僕」を誘う…。
人間の残酷な面を覗きたがる悪趣味な若者たち―――<GOTH>
短編連作が2冊に分冊。読む順番は?
この本は6作の短編連作で、更に文庫本は2冊に分冊されています。
【GOTH~夜の章~】と【GOTH~僕の章~】なんだけど、始め、どっちを先に読めばいいのかサッパリわからなかった。
ネットで検索してからふと気付いたんだけど、両方手元にあるなら写真のように2冊並べれば一目瞭然じゃんね。普通に考えて【GO】の方が先じゃんね。
…ただのバカでした。そんなわけで、
- GOTH~夜の章~
- GOTH~僕の章~
この順番一択です。当たり前です。
前半からの伏線を最期に回収するような要素もありますので絶対に順番通りに読むことをオススメ致します。ミステリー読むなら当たり前ですが。
順番間違えると面白さが半分以下になること間違いなし。(๑•̀ㅂ•́)و✧
【名探偵コナン】に疑問を持ちますか??
あの、リアルでもネットでも誰もが耳にしたことのある疑問です。
コナン君の周りで何人死んでるよ!?あんた死神か??
た、確かに…。Σ(´∀`;)
いや、わかるんですけどね。でもそれを言っちゃぁ野暮ってもんでしょう。折角だから、純粋にフィクションを楽しみたい。ワタシはね。
【GOTH】も似たような感じです。『夜ちゃん、あんた短期間に引き寄せすぎでは!?』って。でもそこがまた面白いんです。テンポ良くて。
【暗黒】を思わせる犯人たち
真っ暗闇というか空洞というか…。とにかく作中に登場する犯人たちは得体の知れない【暗黒】を思わせる風貌があります。人間らしさを出さないのは乙一さんが敢えてそう描いているそうなのですが、そこがよいのですね。ドロドロしてなくて。
そもそも主人公が思春期の高校生なのにこんなに淡々と物語が進んでいくって凄いよね。だからこそ【大どんでん返し】が余計に引き立つという…。
連作とは言え短編とは思えない濃密さ。一言で言って好きですね、ハイ。
満遍なく色んな人が楽しめる作品
元々ラノベらしいからさ。ラノベ好きな人。
本格ミステリ大賞受賞しちゃってるからさ。ミステリー好きな人。
手短にサクッと読みたい人にもさ。短編だしさ。
長編の方が好きな人にもさ。連作だしさ。
ファンタジー好きな人にもさ。そもそもこの事件の連続ってファンタジーだしさ。
叙述トリック好きな人にもさ。半分は叙述トリックでビックリするしさ。
まぁとりあえず面白いから読んでみてよ。
余談ですが
この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だ―――
主人公の「僕」はそう自覚していますが、普通は後者の人間が多いはず。
そこそもこの定義について考察したことがある人ってどれくらい居るのでしょう?
ワタシは似たような事を割と日常的に考察しています。考察していると、【その瞬間】は【突発的な出来事】ではなくなるワケです。【想定の範囲内】ってやつですね。
考察を深めることによって、より後者へと近付いていく…。なんとなく、そんな気がしています。あ、ワタシは勿論前者ですけれども。
まぁ何をキッカケに、前者と後者が入れ替わるかは誰にもわからないってお話です。
-余談おしまい-
そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。
オヤスミナサイマセ☆|)彡サッ