金属アレルギーなOLの業務外報告

全てのストレスを受け流し、気ままにゆるく生きる意識低めなOLの雑記。

素直に泣きたい人は自宅で読むべし【四つ話のクローバー】著者:水野敬也


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何がいいって、水野さんの本は読むと毎回心が洗われて、ほっこりする。

害がないって素晴らしい。

そして天海さんが震えてる挿絵は、不覚にもワロタww

でも最終的にはうるっとくるので、4つめのお話は自宅で読むことをおすすめ致します。ワタシは電車で読んじゃって、泣くに泣けなかった…(´°ω°)チーン

四つ話のクローバー

このお話は、人生に挫折した主人公の『あっちゃん』が、地元で偶然再会した『神谷』に、4つのお話を聞かせてもらうお話。

4つのお話は、元々は神谷のおじいちゃんが創ったもので、神谷自身が以前、おじいちゃんに聞かされたものらしいんだけど。これがまた…、4つとも、いい話なんだ!(´;ω;`)

あと、ワタシが今まで読んだ水野さんの本の中で、挿絵が一番いい味出してた。

 第一話 深沢会長の秘密

日本初のカジノ誘致に成功し、ギャンブル場としてではなく、大人も子供も遊べるテーマパークとしてのイメージ広告を打ち出した株式会社フロンティア。もしこの事業が成功すれば、年間売上は一兆円を超すことになるだろう。

そんなフロンティア・グループの会長である深沢響。彼はメディア露出を嫌い、素顔は謎に包まれたまま…。

そんな深沢会長に会う方法があると、ネットでまことしやかに囁かれている。

もしも噂が本当なら、僕はこれから、深沢会長に、『この世界に存在するたった一つの成功法則』を教えてもらえることになる。

僕にニンジンを持参するよう要求した、深沢会長の正体とは?そして、世界にたった一つの、成功の法則とはなんなのか。

真実が明らかになる―――!?

第二話 ハッピーコロシアム

大みそかの夜、紅白歌合戦より格闘技より、大人気の定番番組がある。

その名も、JHC。ジャパン・ハッピー・クラシックである。

開催場所は国立競技場で、勿論生中継。

『日本人はどう生きたら幸せになれるのか?』という問題に対して、様々な分野の猛者たちが熱いバトルを繰り広げる。バトルの勝敗は、『脳内神経伝達物質計測装置』によって計測される、『幸せ指数』で決定される。

幸せとは個人的なものであるから、見た目だけでなく本当にその人が幸せなのかどうかを知るためには、脳内神経伝達物質を計測する必要があるため、とのこと。

最高潮に盛り上がった最終決戦、戦うのは 真田氏 vs 天海氏 !!

真田氏プロフィール

真田雄一郎、35歳。

株式会社アルバトロスリゾート代表取締役社長。

不動産業を母体としながら飲食業やリゾートホテル経営など、様々な事業に進出。

同氏はバラエティ番組にも登場し、私生活の豪華さが度々特集されているセレブ社長。

会場には自家用ジェットで現れ、両脇には人気のトップモデルをはべらせている。

天海氏プロフィール

天海悟、家族は妻と息子が一人。

ドン・キホーテで売っている690円のジーンズに、ポロシャツをインするのが定番ルック。

毎日乾布摩擦をしていて寒さに強い、…らしい。

決戦内容

第一試合 「食」

第二試合 「世間体」

最終試合 「舌戦」

 

まるで資本主義経済の縮図かのような二人。

果たして本当に幸せなのは、どっち!?!?

第三話 見えない学校

仕事帰りの駅のホーム。

気がつくと、僕の目の前には、ベンチで口から嘔吐し、気を失っている僕がいた。僕の手は…、透けている!?

誰にも見られず、誰にも聞かれず、誰にも触れない。そんな僕に唯一話しかけてきた沢村は、こともなげに言ったのだ。

「しかし兄ちゃんも災難だったな。こんな若いのに地縛霊になるなんてなぁ」

その時、ホームに思い鐘の音が鳴り響いた。そしてそれに反応するように、ホームの下から青白い光に包まれた無数の亡霊たちが這い出てきたのだ。

ホームには、大量のガイコツを載せた電車が滑り込んでくる。

「あ、あのガイコツは、何ですか?」

「さっきも言ったろ?『天使』だよ」

一体彼らは、なぜ地縛霊になってしまったのか?

地縛霊にならないためには、どうすれば良かったのか??

地縛霊を終わらせるため、今、卒業試験が始まる。果たして合格できるのか――?

第四話 氷の親子

8月31日の今日、夏休み限定で特設されていた『氷の動物園』は閉鎖された。

会場の外に出されてしまった氷の熊の親子、熊五郎と小太郎は、真夜中の遊園地を彷徨っていた。このままでは、身体が溶けて死んでしまう。

ジェットコースターも、お化け屋敷のお化けたちも、観覧車も。懸命な親子にみんなが協力するが――!?

4つのお話を読んだ感想

この本には、『生き方について』がまとめられている。

人生に行き詰まってふさぎ込んでいたいたあっちゃんが、神谷のじいちゃんが創ったお話を聞いて、少し考えを整理する。

なんて言うんだろう…。自己啓発本ていうのはたくさんあるし、ネットにもオピニオン記事っていうのは腐るほど転がっている。どれが正しいとか、どれが間違っているっていうのは無いんだと思うんだ。生き方なんて人それぞれだし、自分に合ったものを選択すればいい。

だけどこの四つ話のクローバーは、誰にでも共通するような本当に根本的な事が書かれている。そして、読んだ人が素直に受け入れやすいように書かれている。

いつもいつも、それが水野さんの文章の、最大の特徴だと思う。大事なことを素直に受け入れられるから、心が洗われるような気がしちゃう。ユーモアが散りばめられていて、クスッと笑っちゃうし、感動したら素直に泣きたい。そう思わされる。

Kindleオーナーライブラリーの対象にもなっている本なので、機会があれば是非読んでみて欲しい。

ちなみに深沢会長の成功の法則は、夢をかなえるゾウの3巻でガネーシャも言っていたことだった。きっと、とても大事なことなんだね。

水野さんの書いた話、道徳の教科書に載せればいいのになー。

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!

 

 

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