【これは恋のはなし】全11巻　著者：チカ　【完結済み・年の差恋愛】

「真一さんのことが好きなんだと思います…私」10歳の少女が好きになったのは31歳の小説家だった。――31歳の小説家・内海真一（うつみ・しんいち）はスランプ中。そんな彼の家に1匹の猫と10歳の少女・森本遥（もりもと・はるか）がやってくる。小説が書けなくなっていた真一に担当編集が提案したのは、遥をモデルにした恋愛小説だった……。少女は思った「そばにいたい」と。男は感じた「放っておけない」と。そう……これは恋のはなし。

Amazon商品ページより

主人公はおっさん（31歳・小説家）である。

ヒロインは10歳の女の子なので、完全なる犯罪。まぁ現実ではありえない（であって欲しい）関係ではあるが、漫画ならではの設定でベダなのだが引き込まれる。絵もまぁまぁ好き。

職業が小説家というのもまたよい。本好き女子にウケそうな設定である。ただの夢物語妄想であるとわかっていてもときめくのだ。本好きの中でも小説好きというのは妄想力が豊かなのである。

大人びた雰囲気を持つ10歳の少女・遥と、どう見ても生きるのに不器用そうなスランプ中の小説家・真一が少しずつ打ち解けていく物語。

遥がどんなに大人びていて、真っ直ぐに真一を好きだと言っても、21歳の年の差は永遠に埋まらない。気持ちが通じ合ったところで何も進まない関係に意味はあるのか？

大好き…

そう呟いたのは、17歳の遥。

俺も、同じだ。でもな、遥。それでも俺達は、やっぱり…変わんないんだ。

思春期特有の恋の悩みがたっぷり詰まったシリーズです。年上好き必見！

【これは恋のはなし】登場人物紹介

☆内海真一☆

売れっ子ハードボイルド小説家。スランプで田舎の一軒家に引っ込んだ際、庭に侵入してきた10歳の遥と出会う。文句を言いつつも幼いころの自分の境遇と似ている遥が放っておけず、しぶしぶ家へ出入りを許す。担当編集・大垣の勧めで遥をモデルにした恋愛小説を書き始めスランプ脱却。一家心中の生き残りという過去を持つ。

☆森本遥☆

捨て猫をこっそり育てるため真一宅の庭を間借りする少女。真一に恋心を抱いて、真一宅に出入りしながら掃除したり洗濯したり料理したり甲斐甲斐しく尽くしている。父親は会社経営者で長らく不在（海外）。兄は死に、それを機に母は入院中。

☆大垣薫☆

真一の幼馴染みで親友で担当編集者。真一に恋愛小説を書くよう勧めたり幼い遥の恋心をたきつけたりとにかく策略家で周囲の人間を面白おかしく動かしている。様々なシーンにおいて下準備がぬかりない。見るからに怪しいおっさん風貌の真一の世間体を整えるデキる男。

☆里見（通称サトミ）☆

大垣と同じく真一の幼馴染み。見るからに気さくでお色気たっぷりな美女だが男子校出身。初恋の相手は真一。女の子の味方。遥がいない時は真一の世話係。

☆杉田真宏☆

遥の同級生。遥を好き。遥を追いかけて一緒になって真一の家に出入り。真一には敵意むき出し。告白しても受け入れられないまま、想いを募らせながら成長していく。

☆曽野原詩子☆

遥と杉田の同級生。杉田を好きで嫉妬から遥を虐める（小学生の時）。ママは小学校のPTA会長で、怪しすぎる真一に目をつける。成長するに連れて遥の良き親友となり、杉田への想いを募らせ続けている。