マフィアのお話は好きですか??ワタシは好きです。(๑•̀ㅂ•́)و✧
猟奇犯罪に続いては組織犯罪集団ですよ。人に話せば趣味を疑われるのは間違いなし。だからこうやってひっそりとブログに認めているわけです。リアルではね、あまり堂々と自分の趣味について話せないので。
【天使の牙】上・下巻 著者:大沢在昌
ハードボイルドと言えば、大沢在昌さんでしょう?ワタシは二十歳くらいの時に初めて彼の小説を読んでどハマリし、一時期は長編シリーズものとか読み漁っていました。裏社会をテーマにしているものが多く、ドキドキハラハラが止まらないのですね。
覚醒剤に替わり、日本全土を脅かす新型麻薬アフター・バーナー。その元締<クライン>の独裁者・君国の愛人、神崎はつみが逃亡した。組織内部を知り尽くす彼女は警察に保護を求めてくる。保安二課長・芦田は、<クライン>壊滅の切り札としてはつみを護衛することを決めた。男勝りの女刑事・明日香は、極秘指令を受け、はつみとホテルで接触するが、ヘリから銃撃を受け、彼女もろとも瀕死の重体に。だが、奇跡は起こった――!
ヒロインが強い
大沢在昌さん、意外と女性を主人公に据えた物語が多いんですよね(ワタシのチョイスの問題か?)。ヒロインに抜擢された女性はいつも強いです。心も、身体も。(笑)
自分の意志とは無関係に脳移植をされてしまった刑事・明日香に共感できるかと問われれば…ワタシは出来なかったです。自分とは似つかない真面目で真っ直ぐで、それでいてコンプレックスを抱えてどこか卑屈な感じもあって…。考え方にあまり共感できませんでした。
でも共感できないのに不思議と面白く読めたのは、明日香に放っておけない健気でひたむきな一面があったから(だと思う)。月並みだけど応援したくなる…って感じでしょうか。
個人的には明日香よりはつみの方が断然好み。正反対の二人のやりとりはかなり張りつめた空気を醸し出していましたが、食い入るように読みました。
人格と身体のギャップ
男勝りで、美人でもなく、負けん気が強くて、鍛えていてガタイもいい刑事の明日香。そんな明日香の脳が、優雅で美しく、華奢で繊細なはつみの身体に移植され、戸惑うのは本人ばかりではない。
明日香の恋人、仁王(刑事)の態度もまた、気になるところです。
自分の恋人が突然、絶世の美少女になったどうでしょう?単純に考えれば、ラッキー??でもその身体は、憎きマフィアのボス君国が、9年かけて育てた元愛人のものですから複雑ですね。
今後の二人の関係がどうなるのかも興味深いところ…。続編(天使の爪)もそのうち読みます。
映画化【天使の牙 B.T.A】
まず思ったのが、【BTA】ってなんですか??
検索したけど見つけられなかった…。
そしてレビューをいくつか検索して読んだのですが、揃いも揃って酷評ですね。配役も設定も、かなり原作を無視しているようです。
このパッケージは好きだけどな。。。映画版は見ないことにします。(๑•̀ㅂ•́)و✧
まとめ
サイエンス・フィクションに抵抗のない方は面白く読めると思います。
現実には…こんなにアッサリ(でもないけど)脳移植が成功して人格が他人の身体に移植できたら恐ろしいです。
だってそれって、いくらでも身体を替えられるって事でしょう??脳が生きている限り、その人は生き続ける…。【死】の定義がちょっとおかしくなってくるよね。
弱い脳みそで色々考えてしまいましたわ。
そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。
オヤスミナサイマセ☆|)彡サッ