時々ふと、突然に。
緊張の糸が途切れそうになる時がある。
心の底に、一番奥に。
仕舞い込んでいたはずの疑問が浮かび上がってくる。
一体なぜ、ワタシは生きているのか。
一体なぜ、ワタシは走り続けるのか。
それは辛いだけではないのか。
ほんの一瞬だけ目を閉じて、その一線を超えてしまえばいい。
静かに、誰にも知られずに、全てを終わらせることが出来る。
世界は変わらずに廻り続けて、時間は同じように進み続ける。
静かに、全ては無かったことになる。
途中で失ったものを振り返ってはいけないのだ。
前に進めなくなる。
永遠に進めなくなる。
照らしてはいけない。
闇だけを見つめて、最期まで走り抜けると誓ったから。