金属アレルギーなOLの業務外報告

全てのストレスを受け流し、気ままにゆるく生きる意識低めなOLの雑記。

姑獲鳥の夏(著者:京極夏彦)は、ミステリー?怪奇小説??


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小説を選ぶ時、人気の作品や定番の作品をなんとなく避けてしまう傾向にある。

なので去年から、その辺を潰しにかかっている次第であります。

百鬼夜行シリーズ【姑獲鳥の夏】著者:京極夏彦

この世に不思議なことなど何もないのだよ―――古本屋にして陰陽師が憑き物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司が谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。 

文庫本600ページ超え。分冊版が出るほどの長編シリーズ。お恥ずかしながら、これまで未読のまま生きてきましたごめんなさい。

京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズ第一弾、姑獲鳥(うぶめ)の夏

結論から言うと面白すぎたし、もう出だしからして好きなやつだったので最高でした。

語る世界は量子力学

時は戦後。この物語は文士・関口巽が、古本屋・京極堂の主である中禅寺秋彦(通称:京極堂)に、怪奇事件に関する意見を求めるべく尋ねるシーンからスタートする。

ワタシが思うに、関口くんは普通の人なのである。ちょっとコミュ障で、鬱の病歴があって、当たり前のように常識に囚われた、ごく普通の人。

対して京極堂さんは、頭がキレる。キレすぎる。観ている世界が、少し違う。

京極堂さんの話は面白い。曰く、『この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君』とのこと。この一言に、全てが集約されている(ミステリーっぽい)。

脳と心の関係、意識と潜在意識、記憶と記録、現実と仮想現実。この世の不思議について、不思議などない根拠を説明されると関口くんのようになるのは致し方ないことなのではないか。可笑しなパラダイム転換を味わうことができる。

今まで自分を捉えていた常識を失って、ワケがわからなくなるのである。

 

しかしワタシは、この可笑しなパラダイム転換が大好きなのです。

『信者が一人もいない宗教人を何と呼ぶか知っているかい?』

視点の転換が、この物語の重要なポイントにもなっています。

『残念ながら現在はこれを狂人と呼ぶ。信者あっての宗教さ』

妄想の体系化と共同幻想、仮想現実の共有。

 

この話を読みながら、ワタシは過去に読んだある小説を思い出していました。

小林泰三さんの【酔歩する男】です。

 と、思ったら。

2つの物語には、同じ単語が出て来ました。量子力学です。不確定性原理のお話。

有名なのがシュレディンガーの猫という思考実験すね。ワタシはこの話がとても好きなのです。

とはいえ難しいことはわかりません。わからないからこそ、惹かれるのかも知れませんが(物理苦手)。

けれど箱の中には、【生きている猫】と【死んでいる猫】が同時に存在する。果たしてこの猫は、生きているのか、死んでいるのか…

正しい観測結果は観測しない状態では求められない

 

 矛盾を抱えたまま、一体事件はどのように解決するのか――!?

【姑獲鳥の夏】を読んだ感想

実はまだ、事件の結末を観測していないワタシがいる…(´°ω°)チーン

今読んでいるのは365ページです。半分を少し過ぎたあたり。分冊版だったら上巻を読了したあたりかしら??

なんかもう、事件以前に出だしからして面白すぎて色々書きたくなってしまった。こんなことは初めてです…。

読み終わって何か新しい感想を持ったら書き足すか書き直せばいいやと思ってしまいました。ブログって便利。

 

古本屋・京極堂、文士・関口、探偵・榎木津、警官・木場。4人のうち誰の視点を通すかで、事件の姿が微妙に変化するのが非常に面白い。

ワタシは意外と木場修が好きです。語りが明瞭でわかりやすい。反面関口くんは…たまにちょっとだけイラッとしますww しっかりしろー!!とツッコミたくなるww

 

コミックも出ているらしく、小説が苦手な人はこちらがいいかも知れません。

小説読み終わったらコミックも読まねば!全4巻!

漫画4冊で収まるのか…!?

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!

 

 

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