金属アレルギーなOLの業務外報告

全てのストレスを受け流し、気ままにゆるく生きる意識低めなOLの雑記。

じぃちゃん(推定70歳)には敵わない。-言って後悔した言葉-


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一度言ってしまった言葉はもう取り消せない。

その言葉を聞いた相手の記憶を消すことなんて出来ないから。

後悔してももう遅い。

自分という人間の底の浅さが露呈して、1人羞恥心と葛藤した。

 

言って後悔した言葉

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『謝るくらいなら始めから言う(する)なよ!』

ごもっともだ。ワタシもそう思う。

それでも人は時に過ちを犯す。些細な事かもしれないけれど、それは確実に傷として残る。完璧ではいられないのだ。

いや、ワタシはどちらかと言えば過ちが多い。完璧とは程遠い場所にいる。だからこそ少しでも、傷を減らしたいと考えているのに…。

【またやらかした】。そんな心情。

言い訳をするならば、仕事帰りで気が緩んでいた。残業をして疲れていたし、あまりの寒さに気が急いていた。一刻も早く家に帰りたかったのだ。

 

駐輪場での出来事

事の顛末を語れば大した事はない。そんな些細な事をいつまでも気にしているなよ、と思われるかもしれない。勿論この話にオチはない。日常のどうでも良いヒトコマ。

 

ワタシが住む街の駐輪場はコインパーキングと同じようなシステムを採用している。入庫する時に駐車券を発券し、出庫時には精算機に券を入れて所定の料金を精算する。支払い方法は現金払いかSuica払い。因みにワタシは毎日Suica払い。

基本的には全てが機械管理とは言え、早朝から22時まではシルバー人材のおじいちゃん達が管理人として数名常駐している。何かトラブルが起きればまず対応してくれるのがそのおじいちゃん達だ。

 

冬のある日、ワタシが帰宅して自転車を出庫しようとすると、精算機が故障していた。

精算機の前には勿論、シルバー人材のおじいちゃんが立っていた。

『ごめんね、今精算機が調子悪いんだよ。』

真夏も真冬も、雨の日も雪の日も、野外に立ち続けているおじいちゃん達である。基本的に【感じの良いおじいちゃん】ばかりだ。

この駐輪場は入庫から12時間までが100円で、その後一定時間ごとに50円が加算されていく。しかし精算機が壊れて駐車券を読み込めないということは、時間も計れない。Suica払いも不可能だ。

疲れと寒さで気が急いていたワタシは瞬時にそのことを理解し、その勢いでよく考えもせず、余計な一言を言ってしまった。

『えっ?いつもSuicaで精算してるのに…。』

そして言い終わった直後に秒速で後悔した。あーバカ、また余計なことを…!

当たり前だがワタシは笑顔で言葉を発したわけじゃない。残業帰りで疲れていた。真冬の気温は凍えそうに寒かった。わざわざ財布を出して小銭を探るのがただただ面倒だった。そして何より早く帰りたかった。

不細工な表情だったのは鏡を見る必要もないくらい明白だ。いい歳した大人が、みっともない。ただの八つ当たりじゃないか。

『ごめんね。じゃあ今日はお金はいいから。ゲート開けるね。業者が来るから、明日には直ってるはずだよ。』

おじいちゃんは申し訳なさそうに笑って、ワタシをゲートから出そうとしてくれた。

あー、情けない。今思い出しても涙が出る。

機械だって壊れることもあるよ。そもそもこのおじいちゃんのせいで壊れたわけでもないんだし。どうして無関係の人に八つ当たりするんだ、情けない。

お財布なんて数秒で出せるじゃないか。なんでそこで横着するんだよ。別に駐輪代を踏み倒したいわけじゃないだろう!

ワタシが残業で疲れていることなんて、この人にはもっと関係ないことじゃんか。知ったこっちゃないんだよ!シッカリしろ!!

『払います!100円、あるかな!?あっ、あった!!』

後悔と情けなさと申し訳無さで慌てて財布から100円を探して、無事駐輪代を支払った。

 

帰りに自転車を漕ぐ足はいつも以上に重かった。疲労感をいつもの何倍も感じた。そして自分を恥じた。

なんて余裕が無いんだろう。なんて思いやりが無いんだろう。なんて浅はかなんだろう。全然大人じゃない。これが30歳の行動か…。

それに比べてあのじいちゃんはなんて出来た人間なんだ。こんな感じ悪い利用者に、あんなに笑顔で感じよく接することが出来るなんて…。ワタシだったら絶対無理だ。露骨に嫌な顔をしてしまう。

あの寛容さは年の功ってやつなのか?ワタシも70歳(推定)まで生きればあんなに寛容になれるのか??なんか無理な気がする…。人間性の違いのような気がする。

だとしたら虚しすぎる…。

 

思ったことをすぐ口に出すのやめなくちゃ。少し考えればわかるだろ!

はぁ…。懺悔のためのただの日記でした。

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

おやすみなさい。m(_ _)m

 

 

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